本紙掲載日:2023-07-26
(3面)

口の中のがんについて解説

【写真説明】口腔がんの知識について語ったさかい歯科・口腔外科医院の酒井博史院長

デイリー健康大学日向会場−さかい歯科・口腔外科酒井院長が講話

 公益財団法人デイリー健康福祉事業団(松下勝文代表理事)の第28期デイリー「健康大学」は20日、日向市中町の市文化交流センター会議室で日向会場の第1回講義が行われ、さかい歯科・口腔外科医院(同市財光寺)の酒井博史院長が「知っておきたい口腔(こうくう)がんの知識」をテーマに話した。

 酒井院長は口腔がんについて、口の中にできるがんであることや、やや男性に多い特徴があることなどを説明。直接目で見て触れることができる口の中にもかかわらず、初期の状態で受診する人が少ないほか、先進国の中でも増えているのは日本だけと対応が遅れていることを指摘した。

 また、口腔がんの初期症状に「口内炎が治らない」「舌の赤みが強く、ただれている」などを挙げ、口内炎との違いなど症例を解説。治療法については「主にステージ(病期)に基づいて決定されるが、基本的には手術療法が中心」と説明した。

 口腔がん発生のリスクについては、たばこや酒のほか、虫歯や合わない入れ歯、歯周病などを挙げる。予防の心掛けとして、たばこや酒を控えること、歯磨きやうがいで口の中を清潔にすること、合わない入れ歯や虫歯はきちんと治療することとし、「かかりつけの歯科医を持つことが一番大事」と呼び掛けた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止していたデイリー健康大学は2020年2月以来、3年5カ月ぶりに開催。日向会場の次回講座は11月16日午後7時から、日向市文化交流センター3階会議室で行われる。講師は、せきもと整形外科(同市財光寺)の関本朝久院長、テーマは「ロコモってなぁに?〜目指そう!健康長寿〜」。

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