本紙掲載日:2023-07-26
(2面)

薬学部からの情報発信

九州保健福祉大学の公開講座。開講式後に開かれた第1回講座

公開講座が開講−九州保健福祉大学

 九州保健福祉大学(兒玉修学長)の第23回公開講座が22日、延岡市吉野町の同大学で開講した。今回は市内外から18〜80歳までの143人が受講。「大学からの情報発信2023〜薬学部から地域の方々へ〜」とテーマに12月まで全6回、同学部の教授、准教授、講師が講義する。

 公開講座は、大学内の知的財産や各学部・学科の研究内容などを地域の人たちに知ってもらおうと、大学の設立から毎年実施。同大学は、来年4月から九州医療科学大学に名称を変更するため、九州保健大学として行う公開講座は今回が最後となる。

 開講式は同大学F講義棟であり、受講生119人が出席。兒玉学長は、「薬」という語の語源が「奇(くす)しき」であるという説があることに触れ、「人体に有用だった『不思議さ』や『神秘性』からそう呼んだのでは」と話し、「自分の体に入れるものを知らないということは不安。不安を打ち消すには知るしかない。講座の話は難しいものが多いかもしれないが、知ることで健康に対する不安を減らし、発見が増えてくれれば」と、講座の意義を語った。

 式後は第1回講座があり、薬学部薬学科の木村博昭教授が、免疫の仕組みと、ワクチンや病気における免疫機構の役割などについて解説した。

 次回以降は8月26日、9月30日、10月21日、11月25日、12月16日に予定されている。最終回は講座の後、修了式を行い、すべての講義を受けた受講生に修了証を授与する。

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