本紙掲載日:2023-07-29
(1面)

備長炭の熱気香ばしい厨房

朝4時からウナギを焼き続けている秋田潤社長(29日、愛甲うなぎや)

ウナギ専門店、泊まり込みで作業

◆30日土用の丑の日

 30日は土用の丑(うし)の日。延岡市本町で創業90年のウナギ料理専門店、愛甲うなぎや(秋田潤社長)の厨房(ちゅうぼう)には開店前から、香ばしい香りが立ちこめている。

 今年はウナギの流通が少なく、値段は高騰。同店も提供価格を上げることになった。それでも、多くの人に最良のウナギを食べてもらいたいと、佐土原と鹿児島から2千食分を仕入れた。

 この時期は予約がかなり多く、店内は準備に大忙し。1週間前から泊まり込みで作業を続けており、この日も午前4時から、備長炭の熱気に満ちた中で白焼きの調理をしている。

 今年提供するのは、新仔(しんこ)ウナギ。通常、成長に1年〜1年半を要するが、6カ月ほどで出荷サイズになったものをこう呼んでいる。長期間育てたウナギと異なり、身が軟らかく、箸でつまむだけでほろほろと崩れるほどだという。

 「焼き手にとっては、崩れやすいから焼きづらいんだけどね」と、笑顔で話すのは秋田社長。「今年は暑い日が続く予報になっているから、ウナギを食べて元気よく暑い夏を乗り越えてほしい」と、一匹一匹丁寧に焼き上げていた。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/