日向市、職員２人を派遣

大雨で被災−佐賀県神埼市に

　今月１０日に九州北部を襲った記録的な大雨で被災した佐賀県神埼市に、日向市は３１日から８月１８日まで、農業畜産課主査の富山満さん（４０）と、林業水産課主査の黒木隆生さん（４３）を派遣する。２人は神埼市役所背振支所で農地や農業施設の災害現地調査、災害査定設計書作成などの業務に当たる。

　十屋幸平市長は２８日、２人に「これまで培った技術や経験を生かして神埼市のために頑張っていただきたい」と激励。富山さんは「昨年の日向市での災害などで培った知識やノウハウを十分に生かし、少しでも早い復旧のために一生懸命頑張りたい」、黒木さんは「昨年の災害での経験や学ばせていただいたことを発揮し、被災地の一日も早い復旧につながれば」とそれぞれ話した。

　両市は、災害発生時に連携して互いに救援協力する「市町村広域災害ネットワーク協議会」（幹事市・大阪府泉大津市、２２自治体）に加盟。農地・農業施設の被害が多く、災害復旧事務を行える技術者・経験者が不足しているとして、２５日に神埼市から日向市に応援要請があった。同協議会に入っている神埼市の被災状況（１９日現在）では土木関係７３件、農業関係３００件以上、林業関係１１５件。