本紙掲載日:2023-08-01
(6面)

レシピ作成に向けて試作会−南浦中

延岡学園高調理科が協力

 延岡市熊野江町の市立南浦中学校(濱下裕二校長、13人)は、熊野江のみに自生するという「くまの香酢」をはじめとする地元の食材を使った弁当のレシピを考えている。7月21日に延岡学園高校調理科の協力の下、試作会を行った。くまの香酢は収穫時期が合わず用意できなかったため、この日はユズやライムなどで代用した。道の駅などで販売することを目指しており、今回はその第一歩となった。

 内容は「あじフライ&キャベツサンド」「あじ味噌(みそ)サンド」「卵サンド」「サラダ」「みかんゼリー」で、中学生が総合の時間などを利用して考えたものを、高校生がアレンジした。

 中学生はエプロンなどを着て、3班に分かれ、高校生が2、3人ずつサポートに付いた。高校生から「ニンジンは大きさをそろえないと、火の通りが均一にならない」「魚を切るときは力を抜いて引くように切る」など、専門的なアドバイスを受けながら下ごしらえや揚げといったすべての工程を体験。高校生がキャベツの千切りやだし巻き卵の巻き方などの手本を披露し、中学生は目を輝かせながら学んでいた。

 具材を完成させ、パンに挟む工程へ。ばらばらに作った具材が、みるみるサンドイッチの形になっていく様子にわくわくしながら、崩れないよう丁寧に盛り付けた。

 福島苑華(そのか)さん(中学3年)は「高校生が優しく教えてくれた。作り方だけじゃなくて、包丁の使い方とか初めて知ることが多くて楽しかった」と、弁当の出来栄えに満足な様子。

 南浦中卒業生で同高調理科の木津陽(ひなた)さん(1年)は「長く続いているプロジェクトで、レシピ考案には私も参加していた。後輩が形にしてくれてうれしい」と話し「販売も考えていると聞いたので、ぜひ実現していろんな人に南浦中のことをもっと知ってほしい」と思いを語った。

 本格的に販売を始める際には、レシピを提供して製造は委託する形になるという。

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