本紙掲載日:2023-08-02
(6面)

ふるさとの魅力を体感

上南方中と北浦中、シーカヤック体験

 ふるさと教育の一環で、延岡市立上南方小中学校(小林美和子校長、145人)と同市立北浦中学校(中邨浩一郎校長、54人)は7月6日、同市北浦町の下阿蘇ビーチでシーカヤックを体験した。気温30度の絶好の日和の中、生徒は潮風を浴びて気持ちよさそうにこいだ。体験は、県北部広域行政事務組合の県北の魅力発見学習支援補助金を受けて実施。講師はひむか感動体験ワールド(ノベ☆スタ)の成聡さん、三井寿展さん、中原史貴さん、延岡市教委の神崎勝久さんが務めた。

 午前に行われた上南方小中学校の体験には中学部3年生23人が参加した。延岡市の観光資源の一つである海での体験活動を通し、ふるさとや自然を大切に思う心を育もうと企画。同校は海から離れた地域にあるため、生徒たちはこの日を心待ちにしていたという。

 ライフジャケットを身に着けた生徒は、成さんからパドルの持ち方やこぎ方を教わると早速海へ。広い海を臆することもなくどんどん進み、1時間30分ほどの海上遊覧を楽しんだ。

 戻ってからは、カヤックが横転した際の対処法やロープを使ったレスキューなどについて学習。泳ぎ出す生徒もいて、終始笑顔が絶えなかった。

 平川颯太さん(14)、甲斐愛掬さん(14)は「思ったよりかは簡単だったが、曲がったり、止まったりするのは難しかった。きれいな海が見れたので広めたい」、佐藤江梨花さん(14)は「最初は落ちそうで怖かったが、慣れてからは楽しかった。いろんな景色が見られて良かった」と満足そうだった。

 同校は市教委の「ふるさと教育推進事業」も活用。午後は、野口遵記念館や延岡城・内藤記念博物館を見学した。

 北浦中では、3年生19人が体験。ライフジャケットの装着方法とパドルの扱い方のレクチャーを受けた生徒たちは「身を乗り出しすぎないこと」「ライフジャケットを絶対に外さないこと」などの注意点を押さえて、1人乗り用のカヤックでわれ先にと出航。

 約1時間30分にわたって2キロほどのコースを走りきり、初めてのカヤック体験をにぎやかに全力で楽しんだ。

 斉藤瑠也(るきや)さん(15)は「オールがすごく重かったので、力を入れてこいだ。手が痛くなったけど、楽しかった」と話し、松田美優さん(14)は「カヤックに乗るのは初めてだった。海の深いところまで行けたことがうれしかった」と笑顔だった。

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