本紙掲載日:2023-08-02
(2面)

先輩からの熱きメッセージ−延岡星雲高

継続は自信につながる無駄な経験、一つもない

◆卒業生招き課外講座

 キャリア教育の一環として、県立延岡星雲高校(宮真司校長、486人)は7月27日、同校前身の延岡東高校と延岡西高校の卒業生による課外講座「先輩の熱きメッセージを聴く会」を開いた。両校の卒業生16人を講師に招き、働くことの意義や高校生としての生活、学習の在り方などについての話に耳を傾けた。

 メッセージを聴く会は、社会人としての体験に基づいた先輩から後輩への熱き思いを学び、進路意識の高揚などにつなげようと、延岡星雲高PTAなどが毎年、実施している。

 この日は、講師が各教室で授業を行い、生徒は事前に選んだ二つを受講。メモを取りながら、真剣な表情で先輩の話に耳を傾けた。

 延岡西高出身の新谷健晃さん(37)は、後輩たちに「将来の夢は何?」と質問を投げ掛け、職業名が返ってくることを確認すると、「質問の答えは、やりたいことや好きなことでもいいはず」と指摘。「もっと楽しいことをしてみて、どんなことでもいいから夢を持ってほしい」と呼び掛けた。

続けて、「夢を持つには、今の自分を知る、自分に何ができるかを考えることが大切。いきなり難しいことをしようとしなくてもいい」「まずは、絶対にクリアできることを一日一つ決めて、毎日続ける。継続することは、きっと自信につながる」とアドバイスした。

 同じく延岡西高出身の久木山理沙さん(39)は、高校時代にアメリカへ留学したことや、大学卒業後にテレビ局のリポーターと英会話講師を経験したことを紹介。「経験は仕事以外のことにも役立つ。無駄なことは一つもない」と強調し、「悩む前に一歩踏み出してみて」と勧めた。さらに、「目標を持つために、自分のことを知る必要がある。友達や家族に聞くのもいい」「物事を調べる力を付けてほしい」と付け加えた。

 先輩からのメッセージに、延岡星雲高2年の赤木咲樂さんは、「自分が持ってなかった考え方や価値観を知れて新鮮だった。進路を考えるのに取り入れていきたい」と話した。

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