本紙掲載日:2023-08-03
(3面)

健康長寿さらに−今年度、無関心層も引き込み展開

今年度の取り組みなどを確認した第1回延岡市健康長寿推進市民会議

延岡市推進市民会議第1回全体会

◆登録者増、マイレージアプリ好調

 延岡市健康長寿推進市民会議(会長・米田昌樹旭化成延岡支社総務部長)はこのほど、延岡市役所講堂で今年度1回目の全体会議を開いた。昨年度の活動状況や今年度の活動計画を承認。順調に利用者数を伸ばしている健康マイレージアプリ事業に力を入れ、市民全体の健康の改善につなげることなどを確認した。

 昨年度は、若い人の健康に関心を持ってもらうことを目的に、延岡市出身のタレント・酒井瞳さんを「のべおか健康アンバサダー」に任命。のべおか版ラジオ体操の作成や、酒井さんが講師のエクササイズイベントを開くなど、広報、啓発活動と幅広く活躍したことが報告された。

 現役世代に健康づくりに親しんでもらうことを目的に2021年6月に運用を始めた「のべおか健康マイレージアプリ」については、順調に登録者数が増加しており、今年度末には1万6千人になる見込み。

 昨年3回実施した「介護保険料・国民健康保険税値上げストップ作戦講演会」では、参加者の半数以上が同アプリのポイントがもらえることから参加したこと、2割の参加者がもともと健康に関心がなかったというアンケート結果から、「ポイントをうまく活用しながら、健康無関心、低関心層も引き込んでいきたい」と述べた。

 増加傾向の要因として考えられる健康マイレージポイントは、のべおかコインとして使用可能。今年度の予算では、利用者の増加に伴い、特典制度補助金に市補助金として331万4千円増額されたことが報告された。

 事務局は、昨年度と現在までの活動状況について「コロナ禍で健康に関する意識を持つ市民が増え、実際に運動習慣が増えるなどの側面があった一方、コロナが5類に移行後も、戻らないものが市民の健康にどのような影響をもたらしているか注視する必要がある」と総括した。

 今年度の事業計画では、2020年から市と旭化成が共同で行っている骨粗しょう症予防の取り組みをより強化することなどを確認。また、決められたコースを歩くとポイントがもらえる「リアルウォークコース」に昨年8月、4コースを追加以降、踏破者が飛躍的に伸びているとして、未設置の3北と東海地区に整備する方針であることも報告された。

 「活性化を図るために若手や女性をオブザーバーに選出し、必要に応じて毎月開催している代表者会に加わってもらうことで、これまでとは異なる貴重な視点や意見を頂きたい」という事務局案も承認された。

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