本紙掲載日:2023-08-03
(2面)

幼児教育・保育の質充実へ

対面で4年ぶりに開かれた県幼稚園教職員研修大会

県幼稚園教職員研修大会

◆4年ぶり対面開催−県連合会など

 「新しい時代を伸びやかに生きる〜社会に開かれた質の高い幼児教育を〜」をテーマに、県幼稚園教職員研修大会は7月31日と1日、宮崎市のシーガイア・コンベンションセンターで開かれた。主催は県幼稚園連合会、県。同連合会に加盟する県内の幼稚園や認定こども園の設置者、園長、教職員ら約400人が参加。事例研究や講座を通じて幼児教育や保育の質の充実を学んだ。

 大会は、子どもたちの安全と健やかな成長、加盟園の保育の質の拡充などを目的に開いている。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響などで、対面で開催するのは4年ぶり。

 開会式で、同連合会の森迫建博会長は「幼児教育・保育を取り巻く環境は質の向上、人材確保、制度の運用改善など希望も課題も山積している。県内103園の幼稚園・認定こども園の教職員が一堂に会し、研修する意味は大きい」とあいさつ。

 続いて永年勤続の表彰式があり、県北からは松田佳子さん(認定こども園とうみ)、鴛海光明さん(土々呂幼稚園)ら113人が受賞。吉川泰代さん(大王谷幼稚園)が代表受領し、「未来を担う子どものために切磋琢磨(せっさたくま)したい」と抱負を語った。

 研修会では、東京大学大学院教育学研究科の遠藤利彦教授が「乳幼児の心の発達とアタッチメント〜『安心感の輪』と『一人でいられる力の大切さ』」と題して基調講演。また、「保育の振り返りと評価」と「子供理解」の事例研究、「乳児期に構築したい発達土台」「働きたくなる環境を考える」など六つの講座が行われた。

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