本紙掲載日:2023-08-03
(3面)

談話室−三井化学EMSの裾分社長

県内初進出、会社の認知度高めたい

 延岡市内で7月から営業を開始したペリクルの製造、開発を行う「三井化学EMS」。昨年9月に来延し、準備を進めてきた裾分啓士社長は「(延岡は)人がおだやか。肉も魚もおいしくて居心地がいいです。これから会社の認知度を高めていければ」と話す。

 ペリクルは、半導体や液晶パネルの露光工程においてフォトマスク(半導体回路の原版)表面に装着する保護膜。三井化学は昨年5月、同事業の吸収分割による包括的な承継、旭化成EMS(中川原町)の100%子会社化について旭化成と最終契約を締結していた。

 今年7月1日設立の三井化学EMSは、旧旭化成EMSの施設を製造拠点とし、従業員約170人の雇用も継続。今後は岩国大竹工場(山口県)との2拠点体制で事業強化を目指す。

 三井化学の県内進出は今回が初めて。旭化成延岡支社の藤倉欣也延岡総務部広報・企画グループ長は「(旭化成の)岡富工場内で営業されるので、延岡において仲間としてやっていきましょうと話しています。催事関係のフォローもしていきます」。裾分社長は協力への謝意とともに、「地元雇用のためにも、まずは知名度アップが重要になってきます」と陣容の充実に意欲を示している。

 写真は(左から)三井化学EMSの牧田康一郎延岡事業所管理室副管理室長、裾分啓士社長、旭化成延岡支社の藤倉欣也延岡総務部広報・企画グループ長。

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