本紙掲載日:2023-08-04
(3面)

レッドブル第4戦−男女優勝者決まる

高千穂峡で行われた「レッドブル・クリフダイビングワールドシリーズ2023」の最終日(3日)
表彰式後、囲み取材に答える荒田選手

高千穂峡をにぎわした飛び込み

◆御橋の特設台から−男子27メートル、女子21メートル

 神話のふるさと高千穂町の高千穂峡で開幕した高飛び込み世界選手権「レッドブル・クリフダイビングワールドシリーズ2023」(主催・レッドブル)の第4戦は3日、サード、ファイナルラウンドが行われ、男子がエイダン・ヘスロップ選手(21)=イギリス=、女子がリアナン・イフランド選手(31)=オーストラリア=の優勝で幕を閉じた。日本人初参戦の荒田恭兵選手(27)=富山県=は男子11位だった。

 この日は、高千穂神社(後藤俊彦宮司)の神職による神事が行われた後、14カ国から集った男女各12人のトップ選手が、御塩井駐車場近くの御橋(高さ約23メートル)に特設された飛び込み台から2回ずつダイブ。男子約27メートル、女子約21メートルの高さから華麗な技を披露した。

 ファイナルラウンドの様子は高千穂町三田井の国民宿舎ホテル高千穂などで生中継されており、同ホテルへ観戦に訪れた甲斐隆昌さん(40)=椎葉村=は「少しでも会場の雰囲気を味わいたくて来ました。海外で行われた大会を見たことがありますが、高千穂峡は神秘的で、特に素晴らしい」と感想。マンション7〜9階建て相当の高さから繰り出される演技に、他の観戦者も驚嘆の表情を浮かべていた。

 表彰式後、囲み取材に答えたエイダン選手は「この神秘的な土地で、滝からのダイブというのは素晴らしい経験になった」。リアナン選手は「高千穂峡での開催を楽しみにしていたので、このマジカルな場所で良い結果を残すことができてうれしい」と笑顔。

 荒田選手は「高千穂峡が持つ力をビリビリと感じながらパフォーマンスできて光栄だった。競技を始めて(大会出場まで)5年かかったが、応援してくれている方々にようやく演技を見ていただけたという思いが強く、もっと活躍することで感謝を伝えていきたい」と達成感をにじませた。

 本大会の今シーズンは、7カ国で計7戦が計画されており、次戦に当たる第5戦は今月19日、スウェーデンのストックホルムで、第6戦は9月9日にボスニア・ヘルツェゴビナのボスタール、第7戦は11月19日にニュージーランドのオークランドで開催予定という。

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