北方領土・返還要求−世論喚起へ

県内キャラバン隊−県内９市町村を巡回

　終戦７８年目を迎えてもなお不法占拠が続いている北方領土返還要求の世論を喚起しようと、北方領土返還要求運動県内キャラバン隊（黒木郁絵隊長）は７月３１日と８月１日の２日間、県北９市町村を巡回した。

　主催は県地域婦人連絡協議会や県青年団協議会などを中心に構成する北方領土返還要求県民会議。同会議は同領土（歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島）の一括返還の平和的実現を目指し、県内巡行や県民集会などの活動に取り組んでいる。

　出発式は７月３１日に県庁であり、黒木隊長が「幅広い世代に理解を深めてもらい、正しい知識を身に付けてもらえるよう啓発に努めたい」とあいさつ。県職員らに拍手で見送られて出発した。

　一行は１日までに県北９市町村の庁舎を訪問。内閣府北方対策本部の岡田直樹特命担当大臣のメッセージを伝達し、啓発の協力依頼を行った。