本紙掲載日:2023-08-05
(3面)

オランダの高校生、齋藤さんが体験留学

笑顔でプレゼンテーションの感想を伝える斉藤さん(右)

日之影中3年生と交流−日之影町

 オランダの高校で学ぶ斉藤あやなさん(16)が3日間の日程でこのほど、母親のルーツがある日之影町の日之影中学校(藤田雅元校長、78人)に体験留学した。

 斉藤さんは日本人の母とイギリス人の父を持つ。父が勤めているというオランダで生まれ育ち、現地で医者を志す傍ら、多様な文化や言語(オランダ語、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、ラテン語、ギリシャ語)について学んでいる。

 留学は、「自由な文化のオランダと違い、日本はルールが多く、礼儀をとても大切にする。みんなで一緒に物事を成し遂げようとするシステムも興味深い」と本人が熱望。日之影町にルーツがある母を通じて依頼した。

 同校はこれまで、斉藤さんの姉2人を体験留学生として受け入れたことがあり、この申し出を快諾。「日本とは違う価値観を持つ同世代と触れ合うことで、異文化理解や学びの充実につながる」と期待し、3年生(29人)のクラスに編入した。

 2日目の2時限目には英語の授業があり、「日本の文化を紹介しよう」をテーマに各自プレゼンテーション用の資料を作成した。斉藤さんはチーズについて、オランダと日本の食され方の違いなどを紹介。クラスメートが作成した書道、アニメ、チキン南蛮、抹茶の説明に耳を傾け、感想を流ちょうな日本語で伝えた。

 斉藤さんは授業後、「みんな仲が良くて本当に楽しい。年上の人を尊重する姿勢や生徒同士で交わすあいさつ、『ありがとう』の言葉はとてもすてきだと思ったので、オランダに戻っても忘れずにいたい」とほほ笑んだ。

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