本紙掲載日:2023-08-07
(1面)

機能の見直し、在り方を考える

自然休養村センター清流荘(延岡市北浦町三川内)
「第1回清流荘あり方検討委員会」に出席した委員ら

清流荘の活用方法検討委が初会合−延岡市北浦町三川内

 「第1回清流荘あり方検討委員会」は7月28日、延岡市北浦町三川内の自然休養村センター清流荘であり、地域住民や市職員らが同センターの今後の活用方法について協議した。

 清流荘は1977年、農山漁村に対する理解を深める機会創出、余暇活動の場の提供等を目的とした自然休養村整備事業で整備された。三川内川の支流に面した敷地(約1万4千平方メートル)には研修室・休憩室棟・管理棟で構成するセンター、大・小バンガロー、キャンプ設備などがあり、市は現在、小野厚文さん(76)と管理業務委託を結んでいる。

 報告によると直近7年間の利用状況は、年間利用者が2016年度の1348人から20年度の233人まで低下を続け、21年度以降は増加傾向に。収支はいずれの年度も赤字で、22年度は収入額が支出額の10分の1だった。

 清流荘は、市が21年に策定したレクリエーション・観光施設の個別施設計画において、機能の見直しや将来的な施設のあり方が問われている。

 会合には委員を務める小野さんら地域住民、市職員ら計18人が出席。北浦地域活性化協議会の猪股信彦会長を委員長に選任した。

 委員はエントランスや大研修室で見られる雨漏りをはじめとする施設の経年劣化、収支の現状などを問題点とした上で、清流荘の必要性について意見を交換。来年2月まで全4回の会合を経て施設の維持管理や更新、活用法などに関する検討結果について、読谷山洋司延岡市長に報告することを確認した。

 次回会合は9月の開催を予定しており、類似施設である宮崎市の自然休養村センターこのはなの湯、綾町の綾川荘とふれあいセンターの視察を行う。猪股委員長は「(全4回を通じて)委員の皆さんからのさまざまな視点から多くの意見を頂き、検討を重ねたい」としている。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/