本紙掲載日:2023-08-07
(3面)

談話室−のべおか天下一市民交流機構の松下理事長

10月7日に天下一薪能、何とか黒字に

 「昨年は新型コロナの影響でチケットがなかなか売れず赤字になりました。現在、チケットを売る方法を考えています」と話すのは、「第26回のべおか天下一薪能(てんがいちたきぎのう)」を主催するNPO法人のべおか天下一市民交流機構の松下宏理事長(78)=写真=。

 昨年は3年ぶりに延岡城址(し)二の丸広場で開催され、「千人殺し」の石垣を背景にした公演に約800人が足を運んだ。企業にチラシを配布しPRするも、コロナ禍や客層の高齢化などが影響しチケットの売れ行きは悪く赤字に。今年は、黒字にするための対策としてチケットを窓口まで買いに来ることが困難な人のために配達する仕組みを検討中。また、薪能には高齢者の来場が多く、昨年は市中小企業振興センター裏の駐車場から会場受付までを無料で送迎。今年も引き続き行う予定という。「薪能は延岡の誇りです。薪能への思いが深い次世代への継承も考えなければいけないと思っています」と話した。

 今年は10月7日午後5時30分から同広場で開演予定。演目は2度目となる能「井筒(いづつ)」と3度目の能「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」、狂言「千鳥(ちどり)」。能のワキには人間国宝となる宝生欣哉さんが出演する。鞍馬天狗には、花見の稚児役で地元の子どもたちが出演し、十世片山九郎右衛門さんと共演する。

 チケットはSS指定席1万円、S指定席8千円、A自由席5千円。現在、はがきやファクス、メールで受け付け中。チケットぴあ(A席のみ)、延岡総合文化センターと延岡城・内藤記念博物館での販売は今月20日を予定している。各種問い合わせは同機構(箟箍33・0248)。

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