倒木など手続き省き撤去へ−延岡市

ＮＴＴ西日本と連携協定

　延岡市と西日本電信電話（ＮＴＴ西日本）との「災害時における相互連携に関する協定」の締結式がこのほど、市役所であり、通信障害が起きた際に協力して早期復旧することなどを申し合わせた。

　協定ではあらかじめ相互に連絡や情報共有できる態勢を整備。台風の風雨などで通信障害が発生し、ＮＴＴ側が現場復旧に向かう際、市道をふさいだ倒木や土砂を自分たちで簡易的に道路脇に寄せることができるようにした。道路管理者への手続き作業を省くことで早期復旧につなげる。

　また、互いに道路へ倒れた樹木や電柱などを発見した場合も、それぞれの要請に基づき協力して撤去。市は通信障害の復旧作業に必要となる活動拠点を提供し、ＮＴＴ西日本は病院など市が指定した施設を優先して復旧作業に当たることも約束した。

　同協定は近年、激甚化、頻発化している自然災害への対策として、ＮＴＴ西日本が順次締結を進めており、県内ではこれまでに県と２０市町村が調印。うち県北では日向市、門川、五ケ瀬、高千穗、日之影、美郷町、椎葉村に続き８番目となる。

　締結後に読谷山洋司市長は「より緊密に連携を取って、すべての方が安全、安心に生活や事業を営んでもらえるまちにしていきたい」。ＮＴＴ西日本の横奥宏明宮崎支店長は「双方で主体的、迅速・効率的にサービス復旧して、市民の皆さまのご不便を最小限に抑えていきたい」と力を込めた。