本紙掲載日:2023-08-08
(8面)

自転車競技の魅力に触れる

普及目的にサイクル教室

 県主催のジュニア初心者サイクル教室「宮崎チャレンジ・ザ・バンク」が7月23日、延岡市松山町の延陵自動車学校であり、小学生らが中高生の選手と楽しみながら自転車競技の魅力に触れた。

 県内の小中学校に自転車競技の部活やクラブがない中で、4年後に本県で開催される国民スポーツ大会に向けた競技力向上や競技の普及、選手の発掘を目的に2016年から実施。自転車の正しい乗り方や交通ルール・マナー教育の一環も担っている。

 これまでは宮崎市の県総合運動公園自転車競技場で開いてきたが、改修工事中のため昨年から県内各地で分散開催。今年上半期は4〜9月に7会場で計画し、延岡市では初めて行われた。

 市内外から小学生7人と保護者1人が参加。延岡学園高校自転車競技部(金崎大輝部長、17人)や宮崎ジュニアサイクルスポーツクラブ(県自転車競技連盟)の中高生選手らとともに、ゲーム形式の基礎練習や自動車教習コースを使った集団走行などを体験した。

 参加した子どもたちのほとんどは貸し出された自転車を使用。基礎練習では決められた範囲の中でどれだけ足を着かずに乗り続けられるかや、ばらばらに配置された輪の指定された色に指示された方の足を着いてスムーズに止まれるかを競いながら、バランス感覚や操縦性を身に付けた。

 集団走行ではS字カーブやクランクも使って、一定の速度で近距離を保ちながら教習コースを周回。子どもたちは高校生らに「うまいよ」「センス抜群」など声援を受けながら、自転車競技の醍醐味(だいごみ)である仲間同士の一体感を味わい、コース取りの感覚を養った。

 4月に国富町で開かれた教室に続き、延岡市内から参加した工藤想さん(東海小2年)は、「自転車競技をしたいので、中学生や高校生に仲良くしてもらえたらいい」と話し、この日初めて握るドロップハンドルでの走行を満喫していた。

 上半期のサイクル教室は今後、今月27日に都城市のけいゆう自動車学校、9月2日に宮崎市の宮崎ドライビングスクールで開催予定。参加費は中学生以下無料、高校生以上500円。

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