本紙掲載日:2023-08-09
(3面)

特殊詐欺被害防止に貢献

感謝状を受け取った県内6金融機関の出席者ら(宮崎市の九州財務局宮崎財務事務所)

県警、6金融機関に感謝状

 県警はこのほど、特殊詐欺の被害防止対策に貢献したとして、宮崎銀行や宮崎太陽銀行、延岡信用金庫、宮崎第一信用金庫、高鍋信用金庫、県南部信用組合に、宮崎市の九州財務局宮崎財務事務所で感謝状を贈った。

 6金融機関は2017年から、2年以上ATMの利用がない70歳以上による一定額以上の振り込みを制限。65〜69歳の被害も多発しているため、県警と同事務所から年齢引き下げを依頼され、今年4月から65歳以上を対象に限度額を設定した。

 県警は、システム変更に伴う費用や業務負担を顧みず、だまされた高齢者の振り込みを阻止する環境を整備したとして表彰を実施。迎修二生活安全部長が、各金融機関の出席者に感謝状を贈った。

 県警によると、昨年の特殊詐欺被害件数は52件(前年比25件増)、被害額は約1億3628万円(同約7288万円増)。うち65歳以上の被害は29件(同20件増)で、被害額は約4382万円(同約909万円増)だった。

 今年6月末時点は28件の約1億1345万円。このうち65歳以上の被害は17件。手口は架空料金請求詐欺が16件で最多。次いで還付金詐欺が5件だった。コロナの5類移行に伴い、対面での手口も見られるという。

 迎部長は「物理的に被害を防げる」と感謝し、「啓発に取り組みたい」とあいさつ。延岡信用金庫業務部の満園敦部長は「今後もATMを利用するお客さまへの目配り、気配りを徹底し、被害防止に貢献したい」と話した。

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