本紙掲載日:2023-08-09
(2面)

子どもネットワークのべおか

夏休み学習支援教室「てらこや」。高校生らボランティアスタッフが児童の学習を支援した

夏休みの学習を支援−中高生ら、小学生に優しく

 子どもネットワークのべおか(堀之内健吾理事長)による夏休み学習支援教室「てらこや」が2日から、延岡市東本小路の市民協働まちづくりセンターで始まった。18日まで全6日間の日程で、中高生、大学生のボランティア延べ約80人が、児童の学習を支援する。

 同団体は、子ども食堂や宅食、居場所支援など、子どもが子どもらしく幸せに暮らせる社会を目指し、幅広く活動。学習支援教室は、市の地域寺子屋教室助成を受けて開いている。

 団体によると、困窮世帯から最も要望が大きかったのが、学習支援が無料で受けられる場。宿題を終えて2学期を迎えることが、児童の達成感ややる気にもつながっているといい、2019年から(20年は中止)夏休みに開催している。

 初日の2日は、事前に申し込んだ小学生約40人が参加。市内の中高生がボランティアスタッフとして、児童1、2人に1人が付き、夏休みの宿題や自学自習に取り組む児童を支援した。

 ほぼマンツーマンで宿題を見てもらえるぜいたくな時間に、児童は高い集中力を発揮。近くで見守るスタッフは、問題の解き方を助言したり、ヒントを出したりしながら、「正解!」「できた!」と一緒に手をたたいて喜んだ。

 延岡小学校5年の黒田麗王さん(10)は「お姉さんが分かりやすく教えてくれ、時間があっという間に感じた。今年は早く宿題が終わりそう」とにっこり。スタッフとして参加した延岡高校2年の三浦知世さん(17)は、「子どもの関わり方を学ぶ機会になればと参加した。真面目に取り組んでくれてこちらも学びになったし、一緒に考えることの大切さが分かった」と話していた。

問い合わせは子どもネットワークのべおか(電話延岡20・2568)。

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