本紙掲載日:2023-08-10
(2面)

コンサル会社経営−永井さんに委嘱

藤本副町長(左)からGIAHSビジネスマネージャーの委嘱状を受け取る永井さん

世界農業遺産ビジネスマネージャー

◆ツーリズム高千穂郷

 世界農業遺産に認定されている高千穂郷・椎葉山地域の資源を活用して事業展開するツーリズム高千穂郷(代表理事・藤本昭人高千穂町副町長)は1日、宮崎市などでコンサルティング会社を経営する永井政光さん(51)=茨城県出身=に「GIAHS(世界農業遺産)ビジネスマネージャー」を委嘱した。任期は2025年3月31日まで。

 GIAHSビジネスマネージャーは、少子高齢化やグローバル化といった社会情勢の変化に伴い、より持続可能な法人運営を実現するために初めて設置。主に、事業の収益性を高め、自主財源を確保する役割を担う。

 今年4月に公募し、応募のあった10人から書類審査で4人を選出。6月にプレゼンテーション審査を行い―、自然を生かした観光プログラムの充実▽既存の農泊の改善▽特産品を使った目玉商品の開発―などを提案した永井さんを選んだ。

 永井さんはアメリカの大学を卒業後、1994年に「言葉では言い表せない〃緑〃を感じた」というオーストラリアで就職した。2002年に独立し、コンサルティング会社を設立。20年には宮崎市で起業し、日本企業の海外進出に特化したサービスを提供している。

 高千穂町役場で行われた委嘱状交付式では、藤本副町長が委嘱状を手渡し、「楽しみながら業務を執行してほしい」と激励。永井さんは「ご迷惑をお掛けすることもあると思うが、地域発展に向けて全力を尽くしたい」と抱負を述べた。

 ツーリズム高千穂郷は、高千穂郷・椎葉山地域の自治体(高千穂、日之影、五ケ瀬町、椎葉、諸塚村)と観光協会が12年に設立した「フォレストピア高千穂郷ツーリズム協会」を前身とする一般社団法人。豊かな地域資源を生かした教育旅行や農泊体験の受け入れ、特産品の開発・販路拡大などに取り組んでいる。

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