本紙掲載日:2023-08-11
(2面)

小学生が〃起業〃−会社経営を体験

ジュニアエコノミーカレッジ−延岡YEG主催

◆目指せ!未来の社長

 会社経営の体験を通して仕事や社会の基本的なルールを学び、起業家精神を養う「第2回ジュニアエコノミーカレッジ(ジュニエコ)inのべおか」が7月30日から、延岡市東本小路の市中小企業振興センターで始まった。テーマは「仲間とめざせ!未来の社長!」。市内の小学5、6年生14人が参加し、11月19日まで全4回の活動で登記、商品開発、販売、決算などに臨んで株式会社への理解を深める。主催は延岡商工会議所青年部(延岡YEG)。

 今年度第1回のこの日は、事業内容の紹介などを中心としたセミナーが開かれた。株式会社や会社登記、商売についての説明を受けた児童は早速、会議を開き、自分たちの会社の名称や役職、キャッチコピー、取り扱う商品について話し合った。

 立ち上げられた株式会社は、延岡小学校5年生6人の「ネモフィラ」▽旭小学校6年生4人の「JAMM」▽東小学校6年生4人の「イースターズ」の計3社。役職は、延岡YEGがあらかじめ設定した社長、財務部長、商品部長のほか、各自で営業部長や会計担当などを設けた。

 ネモフィラの社長に就任した榎本雪乃さん(10)は「ハロウィーンをテーマにした商品を提供予定。(計画、販売、結果を通して)グランプリを目指したい」。JAMM社長の荒田壌さん(11)は「サンドイッチを中心とした軽食で勝負したい。唯一の男子チームとして頑張る」。イースターズ社長の猪須琴葉さん(11)は「フラワーアレンジメントの商品を考案している。楽しみながら社会勉強していければ」とそれぞれ意気込みを語った。

 会場では参加児童の保護者向けサポートセミナーもあり、延岡YEGメンバーがジュニエコのルールや趣旨、児童たちが食品類を扱う場合の注意点などについて説明するとともに期間中の協力を求めた。

 延岡YEGの榎本雄介会長は「会社をつくり、実際に物を売って給料を得て、税金を支払う仕組みをしっかり学んでほしい」、ジュニエコ実行委の冨田幸太郎実行委員長は「ジュニエコの期間を通して特に自己責任、自分力(個性)とは何かを感じてもらえれば」と児童たちの成長に期待を寄せていた。

 次回は9月3日に開催予定。ビジネスマナーや商品プラン作成などについて学ぶほか、銀行からの借り入れを体験する。

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