本紙掲載日:2023-08-11
(8面)

暮らし支える物流学ぶ−親子バスツアー

細島港周辺巡る−県トラック協会

 県トラック協会(牧田信良会長)による親子で学ぶ体験ツアー「夏休み日帰りバスツアー」が3日、日向市や川南町であり、親子12組25人が参加して物流を支えるトラック輸送などの理解を深めた。

 ツアーは、毎年8月に小学生と保護者を招いて県内4支部のいずれかの地域で実施していたが、新型コロナウイルスの影響で中止が続き、3年ぶりに再開した。

 この日は、川南町の県農協果汁工場や、日向市の細島港周辺で最新鋭の海上輸送船「HAKKOひなた」、貨物コンテナの積み降ろし作業を行う大型クレーンなどを巡った。

 このうち、今年4月に完成した日向市日知屋の細島4区工業団地内にある日向第2PD(物流)センターでは、危険物、普通、冷凍・冷蔵倉庫が併設する複合型物流倉庫を見学した。

 室内温度5度に設定された冷凍・冷蔵倉庫内に入った子どもたちは、外気31度との温度差に驚いた様子。さらにマイナス20度の倉庫の扉が開けられ、冷気が流れ込むと、さらに喜ぶ子どもたちとは対照的に、寒そうに身を縮める保護者の姿もあった。

 大型貨物トラックの試乗では、実際に助手席に乗って敷地内を回り、普段は体験できないトラックドライバーの目線を体感した。
日知屋東小学校4年の伊藤慎輝さん(9)は「トラックの運転席が高くて楽しかった」。母の明美さん(45)は「白浜港の大型クレーンやRORO船など間近で見て貴重な体験でした」と話した。

 同協会の大久津浩専務理事は「物流拠点の細島港がありながら実際に体験などできる機会はなかなかないので、喜んでもらえて良かった。少しでも興味を持ってもらえるよう今後も継続したい」と話した。

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