「はげまし隊」招き学習会

夏休みに合わせて－恒富中

◆分からない問題、熱心に質問

　地域の人と交流を深めようと、延岡市立恒富中学校（佐藤省吾校長、２２８人）は４日までの４日間、ＮＰＯ法人学校支援のべおかはげまし隊のメンバーを招き、夏休み学習会を開いた。３日には生徒のほか、西小学校の児童らも参加した。

　地域全体で子どもたちの学びや成長を支える地域学校協働活動の一環。はげまし隊の取り組みを地域に還元しようと、コミュニティ・スクール担当の松ノ木陽平教諭や地域コーディネーターの橋口浩子さんらがアイデアを出し合って実施した。

　はげまし隊からは、普段から数学の授業で生徒たちをサポートしている小泉清海さん（８３）、諏訪洋征さん（７９）、上之園利文さん（７３）が参加。数学や算数の問題を広げた子どもたちの疑問に、式を用いて一つ一つ丁寧に指導した。

　今年度から小学５、６年生も参加できるようにしたため、この日は小学生が中学生に分からない問題について質問する光景も見られた。

　姉妹で参加した恒富中２年生の平川梓さんは、「学校の勉強についていくために参加した。妹には勉強会に一緒に行こうと声を掛けた。教えていると、自分も小学生の頃の勉強を思い出すことができてとてもいい」。西小５年生の妹菫さんは「初めて出会った子でも、聞いたら教えてくれる。すごく楽しい」と笑みを浮かべた。