本紙掲載日:2023-08-14
(6面)

大学の雰囲気味わう

沈降時間を計測する生徒
教授から機器の説明を受ける生徒

九保大で講義体験−延岡・南浦中


 延岡市立南浦中学校(濱下裕二校長、13人)の全校生徒が7月27日、同市吉野町の九州保健福祉大学(兒玉修学長)を訪れ、大学の授業やキャンパス内の雰囲気を味わった。

 同大学を生かしたまちづくり事業を支援する同市の大学おうえん協議会の補助を受けて実施。さまざまな学科の講義を受講し、職業選択の視野を広げることなどを目的としている。

 生徒は2グループに分かれ、1、2年生は薬学科、3年生は臨床福祉学科を受講。このうち、薬学科では流体力学の沈降に関する実験を行った。グリセリンが入ったメスシリンダーに直径1、2ミリのアルミナ粒子を一粒ずつ入れ、それぞれの粒子の沈降時間を比較する実験で、生徒はストップウオッチで時間を計測。計測した時間から、2ミリは1ミリの約4倍の速さで沈降していることを導き出した。

 その後、1〜3年生全員で生命医科学科の講義を受けた。担当教授から同学科で取得できる資格や卒業生の実績などの説明を受けた後、キャンパス内を見学。見慣れない機器が置かれた教室や実際に学生が勉強している自習室、同大学の創設者である加計勉氏の記念室などを見て回った他、昼食では大学内の食堂を利用し、地元の大学の充実した学習環境や学生のキャンパスライフに触れた。

 3年の長濱宙斗さん(14)は「大学ではしっかりと学ぶことができる。そのため、学ぶことに対する自主性や自己管理が大事だと思った」と話した。

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