後藤会長を再任−夜神楽伝承協議会が総会

引き続き発展を−高千穂

　高千穂町の３１神楽保存会や町の関係者らでつくる高千穂の夜神楽伝承協議会はこのほど、同町三田井の国民民宿ホテル高千穂で定時総会を開き、昨年度収支決算や今年度事業計画など３議案をいずれも原案通り承認した。役員改選もあり、高千穂神社の後藤俊彦宮司（７７）を会長に再任した。

　各保存会長をはじめ約５０人が出席。後藤会長は冒頭、「コロナ禍で各地区の保存会にもいろいろな苦労があったと思う。夜神楽、日神楽の役割を果たせるよう、改めて皆さんと協力を深めたいと考えているところであり、引き続き、高千穂神楽のより良い発展に努めていく」とあいさつした。

　昨年度の事業概要および収支決算に関する報告が行われた後、今年度の事業計画および収支予算について説明があり、高千穂の夜神楽のユネスコ無形文化遺産登録を図る要望活動や、９月に兵庫県で開催される「第１６回三大神話神楽祭」への参加計画などを確認した。

　役員改選では、後藤会長のほか、副会長に岩戸地区神楽保存会代表の工藤浩章さん（岩戸五ケ村神楽保存会長）と向山地区神楽保存会代表の飯干和幸さん（秋元神楽保存会長）を新たに充てる人事案を承認した。任期はいずれも２年間。