本紙掲載日:2023-08-17
(3面)

真夏にはたちの集い−五ケ瀬町

式典に出席した満20歳の成人と関係者ら
五ケ瀬町で行われた「はたちの集い」。謝辞を述べる黒木貴文さん
笑顔で給食ビュッフェに並ぶ出席者たち

縁のある36人が出席−決意新た

 五ケ瀬町に縁がある満20歳の成人を祝う「五ケ瀬町はたちの集い」が16日、三ケ所地区の町民センターで開かれた。同町出身者、県立五ケ瀬中等教育学校の卒業生、町内に住民票を有する社会人や学生らが成人証書を受け取り、旧交を温めながら大人としての自覚と決意を新たにした。

 同町は1970年から、積雪などで移動が困難になる冬を避けて夏に成人証書を授与している。今年は2002年4月2日〜03年4月1日生まれの59人が対象で、この日はスーツや振り袖に身を包んだ36人が出席した。

 式では、小迫幸弘町長が「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないということだと思う。若者の可能性は無限大。自身がわくわくできる目標を持ち、意思をしっかりと言葉にできる大人になってほしい」と式辞。

 同町議会の佐藤成志議長が「友達や今まで支えてくれた人たちに対する感謝を忘れずに生きること。これから先、たくさんの苦楽を経ながら責任感のある立派な成人になってくれることを願う」とエールを送った。

 続けて、出席者代表の黒木貴文さん(21)=上組小卒=が「それぞれ進む道は違えど、五ケ瀬町で過ごし、学んできたという誇りを胸に、社会を担う一員としてしっかりと生きていく。まだまだ未熟ではあるが、今日の気持ちを忘れず精進したい」と謝辞を述べた。

 式後には交流会があり、恩師のビデオレター上映会やコロナ禍で自粛していた給食ビュッフェを実施。町産食材をふんだんに使った鶏肉のネギソースがけや野菜サラダといった懐かしの味に舌鼓を打ちながら、思い出話に花を咲かせた。

 鹿児島県の大学で工学を学んでいるという吉村悠希さん(21)=五ケ瀬中等教育校卒=は「満20歳を迎えたという実感が湧かず、未熟さを痛感している。式をきっかけに気を引き締め、目の前のことに対して誠実に取り組めるような大人になりたい」とほほ笑んだ。

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