本紙掲載日:2023-08-17
(2面)

暮らし学講座が開講−12月まで

体験学習や視察研修も

 日々の暮らしに役立つ知識や情報を学ぶ「のべおか暮らし学講座」が3日、延岡市桜小路の市男女共同参画センターで開講した。市内に住む20人が12月まで全5回、講座や体験学習、視察研修を行う。主催は延岡市企画部男女共同参画推進室。

 開講式で、市企画部の吉岡修部長が「得られた知識をこれからに生かし、周りの人にも伝えてほしい」とあいさつ。その後、第1回の講座が開かれ、日向歯科診療所の和田裕子院長が「お口の衛生向上で減る要介護リスク」と題して話した。

 和田院長は、新型コロナウイルス感染症の現状として、ウイルスそのもので死に至る人は少なくなったものの、感染したことで衰弱し、誤嚥(ごえん)性肺炎などによって死につながっているケースがあることを説明。「口のわずかな衰えが死を近づける。要介護状態を近づける」として、「わずかなむせの時に気付けて、口の機能を高めておくと健康寿命は確実に延びる」と強調した。

 また、「唾液はものすごい力を持っていて、唾液がお口をきれいにしてくれるが、唾液が出ないとオーラルフレイル。体全体のフレイル(=健康と要介護の間)につながってしまう」と指摘。高らかに笑うことやぶくぶくうがいをすること、唾液腺を指で押して刺激することなど対策を伝授した。参加者は質問するなど、熱心に学んでいた。

 講座は毎月第1木曜日に開講。手話体験や環境講座、歴史の地を巡る視察研修、消費者講座などを予定している。

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