本紙掲載日:2023-08-18
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18日から戦争と原爆展

延岡市のカルチャープラザ−20日まで

 延岡市の戦争と原爆体験を語り継ぐ会(福島カメ代表)の「戦争と原爆展」が18日から、延岡市本小路のカルチャープラザのべおかフリースペースで始まった。同会は「戦争や平和に関心を持ってほしい」と来場を呼び掛けている。20日まで。入場無料。

 同会は20年ほど前から活動を始め、毎年8月に資料の展示や、戦争経験者の話を聞く場を設けてきた。

 会場には、第2次世界大戦中の人々の暮らしや被害状況、広島や長崎への原爆、東京大空襲や沖縄戦などについてまとめたパネル約100点を展示。延岡大空襲や島野浦空襲についてまとめた資料や、市民から寄贈された戦時中に使われていた毛布やもんぺなどの生活用品、後に発見された焼夷(しょうい)弾なども並んでいる。

 発足当初から関わる安藤ナチ子さん(73)は、祖父が陸軍隊員として支那事変を体験しており、幼い頃、この時期になると悲惨な戦争の様子を聞かされていたという。「祖父が子どもや孫に語り継いできたように、私にできることがあれば語り継いでいきたいと参加している」と安藤さん。

 同じく会員の児玉栄代さん(70)は、「世界でいろいろな紛争が起きている。よそ事と思わず、事実を知って平和に過ごし、次世代に平和な日本を引き継いでほしい」と話した。時間は午前10時〜午後5時。20日は同4時まで。

 また、19日午後2時からはサラみやざきによる島野浦空襲劇「島物語」の上演がハーモニーホールである。

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