本紙掲載日:2023-08-18
(3面)

超リアル実物大模型・ヘラクレスオオカブト

東京のメーカー、カプセルトイを全国販売

◆延岡市北浦町・河野博史さんが監修

 ヘラクレスオオカブトのブリーダーとして国内はもとより、海外にもその名を知られる延岡市北浦町のHirokA(ヒロカ)として活動する河野博史さん(54)が監修した実物大模型のカプセルトイ「1分の1ヘラクレスオオカブトVer2.0」がこのほど完成し、全国のカプセルトイ(ガチャガチャ、ガチャポン)で販売されている。2019年に、河野さん監修で初めて商品化されたシリーズの第2弾で、全長約18センチ。第1弾に比べて脚は細く精密に、角は約1センチ長めにお尻はやや小さくと、よりリアルさを追求した造形となっている。

 4年前に東京のおもちゃメーカー「SO―TO」の代表者と知り合った河野さんは、「ぜひカプセルトイの商品に」と請われ、全面協力した。自身で育てたヘラクレスオオカブトの標本や、蓄積したデータを提供して第1弾が完成。再現度が高く、ガチャポンで販売されると早々に売り切れた。好評だった第1弾を受けて4年ぶりに「よりリアルさを追求したものを」と製作が始まったという。

 種類は第1弾と同じく「ブルー」「ブラック」「通常体」の三つ。第1弾よりもサイズは大きくなったが、10個のパーツに分けてきちんとカプセルに収まるように仕上げたのは、第1弾を手掛けたメーカーならではの技術。さらに、細くすれば壊れやすくなる脚の造形や、細かな羽根の色使い、大きさに河野さんのこだわりが反映されている。

 「さらにスタイリッシュで圧倒的なスケール感を実現できました。また、緩くなりがちだった接続部も改良されて、強くなりました」と河野さん。

 既に全国のガチャポンコーナーに出荷されているが、数ある種類の中から見つけるのはなかなか難しそうだ。

◆北浦臨海パーク観光案内所に販売機

 ヘラクレスオオカブトシリーズ第2弾のカプセルトイの販売機(1回500円)が14日、同市北浦町古江の北浦臨海パーク観光案内所に設置された。「地元を訪れる子どもや家族連れなどに楽しんでもらいたい」と河野さん自ら器械を購入。同案内所に設置の協力を打診したところ、快く応じてくれたという。

 ガチャポン機のそばには、河野さんが育てた実物のヘラクレスオオカブトも展示されており、比べると出来の良さがより一層際立つ。

 「絶対数が少ないので、全国各地のガチャポンの中から探すのは大変だと思いますが、ここに来ればあるということで、お客さんを呼び込む一助になれば。そして、夏休みの子どもたちや延岡、北浦に来た人たちに喜んでもらえたら」と河野さん。

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