本紙掲載日:2023-08-18
(6面)

「笑顔で悔いのないように」

日本選手権大会に出場中の右田さん

競技チアの全国大会に出場−南中2年右田千夏さん

 延岡市立南中学校2年の右田千夏さん(13)が、20日まで開かれているチアリーディングの「JAPANCUP2023日本選手権大会」(東京都・国立代々木競技場第一体育館)に出場している。県内で競技チアに取り組むチームがない中、本県からの全国出場は珍しい存在。関係者は競技普及の機会になることも期待している。

 右田さんは神奈川県厚木市在住だった3歳でチアダンス教室に入会。すぐにダンスの楽しさに魅了され、のめり込んだ。小学校入学と同時に延岡市に移住すると、同市緑ケ丘の「ジュニアチアリーディングチームエトワール」(丸山典子代表)に入り、応援チアに取り組んできた。

 しかし県北には、中学生以上でチアができる環境がない。小学校卒業後は大分県に拠点を持つ「ONEACADEMY」に加入。週4回、大分市まで片道2時間かけて通い、練習に励んできた。

 レベルの高い技が多く組み込まれたスタンツを主とする競技チア。すぐにのめり込むと昨夏、チーム内で16人しか選ばれないセレクションでメンバー入り。今夏もメンバー入りすると、6月に福岡市で開かれた同大会九州地区予選で総合2位になり、全国出場権を獲得した。

 現在も週1回、タンブリングの練習と後輩の育成のため、エトワールの体操教室に通っている右田さん。小学生の時から見てきた丸山代表は「エトワールを土台に、さらに県外で競技チアに挑戦している」と喜び、「中学生とは思えないほどストイックにトレーニングしている。努力できる才能がある」と評価する。

 応援チアから、競技チアに転向して挑む初めての大舞台。右田さんは「(動画投稿サイトの)ユーチューブでしか見たことのないステージに立てることがうれしい。ノーミスを出し、笑顔で悔いのないように終えたい」と意気込んでいる。

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