本紙掲載日:2023-08-21
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延岡市にスポーツの新拠点

オープンした県体育館「アスリートタウン延岡アリーナ」サブアリーナ
屋根部や内装に県産材をふんだんに使用した県体育館サブアリーナの内部

新県体育館サブアリーナ完成式典

 延岡市大貫町に整備が進められている新たな県体育館「アスリートタウン延岡アリーナ」のサブアリーナが完成し、20日にオープニングセレモニーが行われた。河野知事や読谷山洋司市長ら関係者約30人が出席、テープカットで新たなスポーツの拠点の誕生を祝った。

 河野知事はサブアリーナが、2027年に本県で開催される国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向けて整備している陸上競技場(都城市山之口町)とプール(宮崎市)に先駆けて完成したことを喜び、建設に携わった関係者に感謝。「このスポーツの拠点を全県に広げ、スポーツを通じて地域の振興を図っていくモデルとなるよう、まずは延岡で成功に導いていただきたい」と期待を寄せた。

 読谷山市長は、サブアリーナに続きメインアリーナが完成すれば「九州の太平洋側で一番の規模の体育館」になるとして、さまざまなスポーツ大会や催しが延岡で開かれるようになることを「大変誇らしく思う」と感謝。「アスリートタウンとして培ってきた成果を生かし、『延岡に造っておいてよかった』と県民の皆さまに心から思っていただけるよう、地元としても全力でさまざまな取り組みを進めていく」と誓った。

 この後、出席者代表らが施設の利用開始を記念してテープカットを行い、2階アリーナ席へ移動。こけら落としで県車椅子バスケットボール連盟が模範ゲーム、三桜ジュニア体操クラブ、宮崎産業経営大学、小林秀峰高校の各新体操部が演技を披露して花を添えた。

 午後からは一般市民も来場して、サブアリーナで車椅子バスケ、多目的室(地域武道センター)でペタンクや輪投げ、ラダーゲッター、フライングディスク、サッカーキックターゲットなどのレクリエーションスポーツを体験した。

 このうち、車椅子バスケを体験した西階中学校バスケ部の小田英人さんと福島颯晟(りゅうせい)さん(ともに2年)は「とてもきれいだし、入り口が多くて移動が快適で、スピーカーの音響もいい」「木の香りがして、エレベーターで車椅子の方も2階席に行けるので保護者や高齢者にも優しい造りになっている」と目を輝かせていた。

 着工は2021年9月。当初計画では今年5月初旬の完成を予定していたが、基礎工事中に延岡市民体育館のコンクリート浄化槽が埋没していたことが判明。その撤去作業や昨年9月の台風14号の影響も重なって遅れが生じた。
市民体育館を解体後に建設するメインアリーナも当初は25年9月完成予定だったが、12月にずれ込む見込みという。

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