本紙掲載日:2023-08-21
(3面)

ボトルキープタグ利用−飲酒運転撲滅訴え

感謝状を受け取った佐藤さん(右)と川越署長
飲酒運転撲滅を訴える絵馬型のボトルキープタグ

居酒屋経営・佐藤さんに署長感謝状−高千穂署

 飲酒運転の抑止に貢献したとして、高千穂警察署(川越直海署長)は17日、高千穂地区交通安全協会会長の佐藤定(さだむ)さん(74)=高千穂町三田井=に署長感謝状を贈った。

 佐藤さんは、同町で経営する居酒屋「粋(いき)」で約5年前から、飲酒運転撲滅を訴える絵馬型のボトルキープタグを使って啓発活動に取り組んでいる。

 「お酒を提供する仕事柄、飲酒運転の発端になってはいけない」との思いから始めたもので、タグは縦約4センチ×横約5センチの五角形。高千穂の夜神楽に登場する手力男(たぢからお)が御幣と神楽鈴を持ち、「しないさせない許さない飲酒運転」「軽い一杯重い代償」などと訴える。

 製作は地区安協を通じて県外の業者に発注しており、1個300円ほどかかるという費用は「自分の店で使うから」とすべて自前。神話の里ならではのデザインが評判となり、観光客を中心とする飲酒運転撲滅の機運醸成に一役買っている。

 贈呈式は署内であり、川越署長から感謝状を受け取った佐藤さんは「いただけるとは思いもしなかったので、本当にびっくりした。皆さんの謝意をむげにしないよう、なお一層頑張っていきたい」とにっこり。

 川越署長は「個人的には県内で見たことがない取り組みであり、(居酒屋の)利用客も関心を高めていると思う。今後とも『飲んだら乗らない』の意識定着や交通安全に関わる啓発等にご協力いただければありがたい」と感謝を述べた。

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