本紙掲載日:2023-08-21
(2面)

からすみ「宮崎も負けてない」−丸正水産

新商品をPRする道前代表(中央)ら
丸正水産の「宮崎からすみ寒」

新商品を町長にPR−門川

 門川町で冷凍魚などの水産事業を展開する丸正水産の道前敬人代表(25)らは16日、町役場を訪問し、山室浩二町長らに新商品「宮崎からすみ寒(かん)」をPRした。

 日向灘沖で取れた良質な寒ボラの卵巣を、日向灘の海水を煮詰めて作った天然塩「満潮の塩」で塩漬けし、伝統的な天日干し製法にこだわった。

 道前代表の父親で昨年4月に亡くなった伸一さんは生前、趣味でからすみを作っており、知人に贈って喜ばれていたという。「その思いを形にしたい」と約1年かけて試行錯誤を繰り返し、今月4日から販売を開始した。

 味だけでなくロゴやパッケージなどのデザインにも力を入れ、この日はブランド構築を担当したブランディングデザイナー津曲智英さん(50)=宮崎市=らも同行した。

 道前代表は「からすみと言えば長崎県が有名だが、宮崎県も負けてはいない。いずれは、からすみを製造している県内の業者で手を取り合い、県ブランドとして発信していきたい。若い力で『魚の町門川』を復活させたい」と意気込みを語った。

 現在は贈答用と観光土産用を「丸正水産オンラインショップ」で販売中。より広く知ってもらうため、今後は家庭用の商品開発にも取り組むという。

 山室町長は「ぜひ頑張っていただきたい」とエール。「この小さな町をどう全国に発信していくか、頭を悩ませているところ。町内に点在している若い力のコラボレーションも一つの手ではないか」などと話した。

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