本紙掲載日:2023-08-22
(2面)

異国の文化に驚きいっぱい-高千穂町

高千穂町中央公民館で開かれた「夏休みこども国際講座」。ホーキーポーキーダンスで盛り上がる参加者ら
神経衰弱で説明の内容をおさらいする子どもたち
ティータイムを楽しむ子どもたち

小学生、英国の暮らし・伝統学ぶ

 異国の文化を体験し、グローバルな視野を育む「夏休みこども国際講座」が18日、高千穂町三田井の中央公民館であった。町内の児童約20人が参加し、英国の暮らしや伝統などを楽しく学んだ。主催は同町教育委員会(戸敷二郎教育長)。

◆ダンスやゲーム、ティータイムも

 町が取り組む外国語活動推進事業の一環として初めて実施。県国際交流協会(谷口由美繪会長)の多文化共生アドバイザー派遣事業を活用し、同町上野の吉村ヴィクトリアさん(53)=英国出身=を講師に招いた。

 吉村さんはまず、液晶画面に英国の国旗を表示し、正式名称が「英国および北アイルランド連合王国」であることを紹介。写真や動画を交えながら、母国の著名人や観光名所、通貨、料理などについて説明した。

 英国は地震や災害が極めて少なく、約400年前に建てられた家が当時のまま居住可能であることや、現地の小学生は遅くとも午後8時までに寝ること、サンドイッチの最も伝統的な具材はキュウリであることなどを教わった児童は驚きの声を連発。学校には宿題の概念がなく、夏休みの登校日もないと知った直後には、「いいなー」とうらやましがる声が上がった。

 続けて、○×ゲームや手作りカードを使った神経衰弱で説明の内容をおさらい。結婚式や誕生日などに踊るという「ホーキーポーキーダンス」で盛り上がったほか、紅茶とお菓子、伝統の発酵食品「マーマイト」を塗ったパンを並べて英国式のティータイムを楽しんだ。

 田原小4年の田上愛望さん(9)は「いろいろな国のことを知りたいと思って参加した。イギリスで紅茶がよく飲まれていることは初めて知ったので勉強になった」と感想。「好き嫌いが極端に分かれる」のキャッチフレーズで売られているというマーマイトについては「甘くておいしかった」と目を細めていた。

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