本紙掲載日:2023-08-24
(3面)

31年度完成へ−国道503号飯干バイパス

ガンバローコールで気勢を上げる五ケ瀬町、諸塚村の住民ら

事業化決定後初−総決起大会で決意新た

◆五ケ瀬町−諸塚村

 五ケ瀬町三ケ所と諸塚村七ツ山を結ぶ国道503号飯干バイパス(延長5キロ)の事業化決定後初となる整備促進総決起大会は23日、同村中央公民館で開かれた。関係者や両町村の住民ら約180人が集い、改めて喜びを分かち合い、2031年度の完成目標に向け決意を新たにした。

 現行の国道は、幅員が狭く急カーブが多いため材木輸送の大型車や救急車の通行が困難で、冬には積雪や路面凍結による通行止めも発生している。

 県は、これらの課題を解消するため幅員計5・5メートルの片側1車線の道路(路肩含めて7メートル)と、区間内にトンネル1カ所、三つの橋梁(きょうりょう)を整備する計画で、国の事業化決定を受けて昨年度、31年度の完成を目標に事業に着手した。

 全体事業費は148億円を見込んでおり、道路ネットワークの一部として九州中央自動車道との相乗効果も期待されている。

 コロナ禍の影響で5年ぶりとなった同大会。国道503号整備促進期成同盟会会長の藤崎猪一郎諸塚村長は「この地域にとって国道503号は『命の道』『産業の道』『交流の道』であり、将来発展の核となる大変重要な路線。飯干バイパスの早期完成を目指し、今後も官民一体となって取り組んでいきたい」。

 来賓の江藤拓衆議院議員は「どれだけ早く完成させられるか、今後はスピードの問題になる。1年でも1日でも早い完成のため全力で頑張りたい」と述べた。

 同村七ツ山・飯干地区出身の甲斐桜さん(18)=宮崎学園高3年=による意見発表後、ストック効果を早期に発現させるため、来年度の道路関係予算の所要額を満額確保することなどを決議。最後は、ガンバローコールで気勢を上げた。

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