本紙掲載日:2023-08-24
(7面)

夏の夜空彩る2千発−きたうら納涼花火大会

4年ぶり通常開催−延岡市北浦町

 延岡市北浦町の夏の風物詩「第37回きたうら納涼花火大会」(同実行委員会主催)は16日に開かれ、帰省客や地元住民らが夏の夜空を彩る約2千発の花火を楽しんだ。

 メイン会場の北浦臨海パーク(同町)には約50店舗の屋台が並び、日中から県内外の多くの人たちが詰め掛けた。

 特設ステージでは午後3時半からステージイベントがあり、北海道大学のよさこいソーランサークル「縁」は地元住民らも巻き込んで熱気あふれるパフォーマンスを見せた。市振神楽保存会の北浦神楽、和太鼓、フラなどの披露もあった。

 このうち、「パフォーミングアーツDOC」のメンバーとしてダンスを披露した菅大河さん(14)は「緊張したけど楽しかった」と今回の舞台を振り返り、「地元で一番の祭りだと思っている。そんな祭りの場で踊れたことは、とてもうれしいこと」と晴れやかだった。

 日が沈み始めると、地元の巻き網船団7隻によるライトアップも行われ、祭りに花を添えていた。

 午後8時から花火の打ち上げ。カウントダウンに続いて、大小さまざまな花火が次々と海を照らすと、間近で降り注ぐ光のシャワーを見ていた人々からは大きな歓声が起きていた。

 新型コロナの影響を受け、今回は4年ぶりの通常開催とあって地元の人たちからも喜びの声が上がった。子どもの頃から訪れているという男性(40)は「昔、祭りで見た海上にずらりと並んだ船に憧れて、今も海の仕事をしている。小さな町だが、こうして年に1回、県外からもたくさんの人が集まる祭りがあることは自慢」。

 前身の北浦港まつりから親子3世代で参加している女性(68)は「娘が小さい時からあった花火大会。今年も迫力に圧倒された。(孫やその先の代まで)ずっと続いていってほしい祭り」と笑顔だった。

 きたうら納涼花火大会は、盆休みの帰省客と地元住民の交流などを目的に、毎年8月16日に開催している。同実行委員長の林伸典さん(42)は「露店、ビール、ステージイベント…。夏の花火大会が帰って来たな、とうれしい気持ちでいっぱい。台風6号の接近で、地元の小中学生も夏らしいことができていなかったんじゃないかと思う。今回の祭りを良い思い出にしてほしい」と話していた。

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