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感染者・お盆の休診でほぼ横ばい
◆入院患者数・前週から121人減少 県の感染症週報第33週(14〜20日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり17・22人で、前週比2・5%減とほぼ横ばいでした。今週もお盆期間の休診で検査数が少なかったことが影響したとみられます。入院患者数は23日時点で前週から121人減少して169人、重症者の報告数も1人減の1人でした。 ◇県北「赤圏域」継続 延岡・西臼杵は定点当たりの感染者数が33・56人で前週から0・9%減少、日向・東臼杵は14・6%増の同23・50人でした。県が4段階で色分けしている県内7医療圏域の感染状況では、ともに上から2番目の「赤圏域」(基準値=定点当たり20人以上)です。 県北だけが赤圏域という状況は2週連続で、それ以外の都城・北諸県(定点当たり17・80人)、宮崎・東諸県(同12・33人)、西都・児湯(同12・00人)がオレンジ圏域(基準値=同10人以上)。小林・えびの・西諸県(同9・50人)、日南・串間(同9・20人)は黄圏域(基準値=同5人以上)でした。 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は、多い順に、5歳未満が13%▼5〜9歳が12%▼10〜14歳が11%▼30代と50代が10%▼40代と60、70代が9%▼20代7%▼80代以上が6%▼15〜19歳が4%です。 県が定点報告数を基にした推計感染者数も、今週は1日当たり738人で前週の757人とほぼ横ばいでした。都道府県別の定点当たり報告数が最も多かったのは岐阜県の31・03人、次いで岩手県30・42人、秋田県、28・48人など、東日本から多く報告されました。 ◇延岡市独自集計も減少 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(14〜20日)の合計は569人で、前週の889人から35・9%と大きく減少しました。 日別では、14日44人▽15日31人▽16日143人▽17日109人▽18日115人▽19日80人▽20日47人で、お盆期間中も一定数報告されていて、週明けの21日には161人、22日は191人と再び増加しています。 感染者数はお盆明けに急増すると心配されていましたが、専門家は天候不良で国内の人の動きがそれほど活発化しなかった影響もあり、感染拡大がある程度抑えられたとみています。 ◇ベッド空き状況を登録−受け入れシステム構築 感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、県内の感染者数は「このまま減少していく可能性はありますが大きく減ることはなく、今月いっぱいは一定規模で推移し、その後に入院や重症化する患者が出てくるのではないか」ということです。ただ、今週から2学期が始まった学校が多く、今後は子どもの間で感染が再拡大する恐れがあります。 一方で、いまでも感染状況が落ち着いているわけではなく、毎日のように体調が悪化して救急搬送される患者がいるといいます。感染疑いの患者搬送は救急隊が感染防御の準備をして出動する必要があり、次々と寄せられる要請に救急車のフル稼働が続いているのだそうです。 こうした中、延岡市医師会はお盆期間後の感染者急増に備え、市内病院が新型コロナ患者を受け入れるベッドの空き状況を登録するシステムを急ぎ構築しました。協力医療機関は順調に増えていて、入院調整に当たっている佐藤医師は「空床確認できるのは非常にありがたく、患者の受け入れをお願いしやすくなった」と話しています。 新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行する前は、感染患者の入院が一部医療機関に集中したことが非常に大きな負担となっていました。このため、病院同士の円滑な協力で成り立つ「延岡方式」とも言える同システムには期待が寄せられています。 ◇積極的な抗ウイルス剤治療が効果 佐藤医師によると、延岡市では全国に先駆ける形で、新型コロナ患者の治療に抗ウイルス剤を積極的に用いており、入院や重症化を抑えることに成功しているのだといいます。 新型コロナであっても症状が重くなければ解熱剤のみを処方する病院が大半ですが、高齢者などは在宅療養中に容体が急変する場合が多く、延岡ではあらかじめ抗ウイルス剤で体内のウイルスを減退させておくことで重症化を防いでいるのだそうです。 市内には抗ウイルス剤の効果に理解を示す医療機関も増えて、必要な薬は薬局を含め余裕を持たせて備蓄していますが、他市町村はまだそうした状況にはなく、宮崎市では不足に陥ったといいます。 ◇新たな系統のウイルス主流に 新たな情報として、海外ではオミクロン株のXBB・1・9・2から派生した「EG・5(俗称エリス)」という系統のウイルスが感染の主流となってきており、WHO(世界保健機関)が9日付で「注目すべき変異株(VOI)」に指定しました。 これまでの知見として、ほかの株よりも免疫回避性が高く、感染力、重症化率も高い可能性があり、すでに欧米やアジアで感染者、入院患者が増加しています。 米国全体では入院患者が6月に比べて40%増加し、このうちニューヨークではこの1週間で感染者数が55%(9千人)、入院患者が22%、重傷者も増加傾向にあるといいます。死亡率に大きな変化は見られていません。 県内でも先週からEG・5の分離検出が可能になり、さかのぼって検体を調べたところ、すでに第26週(6月27日〜7月3日)に出現し、32週(今月7〜13日)には全体の23%を占めました。 専門家は国内でもこの冬の主流株になる可能性が高いと指摘していますが、現在接種が進められている2価ワクチン、来月開始のXBB系統対応1価ワクチンも一定の感染予防効果と高い重症化予防効果があるといいます。 ◇迷ったら電話相談 延岡市では医療機関の受診に関する相談や療養中に体調が急変して対処に迷う場合などは県新型コロナ感染症相談窓口(筍娃坑牽機Γ沓検Γ毅僑沓亜■横柑間対応)に連絡するよう呼び掛けています。その他新型コロナ関連の相談は市のなんでも総合相談センター(箟箍20・7105、毎日午前9時〜午後4時)でも受け付けています。
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感染者・お盆の休診でほぼ横ばい
◆入院患者数・前週から121人減少
県の感染症週報第33週(14〜20日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり17・22人で、前週比2・5%減とほぼ横ばいでした。今週もお盆期間の休診で検査数が少なかったことが影響したとみられます。入院患者数は23日時点で前週から121人減少して169人、重症者の報告数も1人減の1人でした。
◇県北「赤圏域」継続
延岡・西臼杵は定点当たりの感染者数が33・56人で前週から0・9%減少、日向・東臼杵は14・6%増の同23・50人でした。県が4段階で色分けしている県内7医療圏域の感染状況では、ともに上から2番目の「赤圏域」(基準値=定点当たり20人以上)です。
県北だけが赤圏域という状況は2週連続で、それ以外の都城・北諸県(定点当たり17・80人)、宮崎・東諸県(同12・33人)、西都・児湯(同12・00人)がオレンジ圏域(基準値=同10人以上)。小林・えびの・西諸県(同9・50人)、日南・串間(同9・20人)は黄圏域(基準値=同5人以上)でした。
県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は、多い順に、5歳未満が13%▼5〜9歳が12%▼10〜14歳が11%▼30代と50代が10%▼40代と60、70代が9%▼20代7%▼80代以上が6%▼15〜19歳が4%です。
県が定点報告数を基にした推計感染者数も、今週は1日当たり738人で前週の757人とほぼ横ばいでした。都道府県別の定点当たり報告数が最も多かったのは岐阜県の31・03人、次いで岩手県30・42人、秋田県、28・48人など、東日本から多く報告されました。
◇延岡市独自集計も減少
延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(14〜20日)の合計は569人で、前週の889人から35・9%と大きく減少しました。
日別では、14日44人▽15日31人▽16日143人▽17日109人▽18日115人▽19日80人▽20日47人で、お盆期間中も一定数報告されていて、週明けの21日には161人、22日は191人と再び増加しています。
感染者数はお盆明けに急増すると心配されていましたが、専門家は天候不良で国内の人の動きがそれほど活発化しなかった影響もあり、感染拡大がある程度抑えられたとみています。
◇ベッド空き状況を登録−受け入れシステム構築
感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、県内の感染者数は「このまま減少していく可能性はありますが大きく減ることはなく、今月いっぱいは一定規模で推移し、その後に入院や重症化する患者が出てくるのではないか」ということです。ただ、今週から2学期が始まった学校が多く、今後は子どもの間で感染が再拡大する恐れがあります。
一方で、いまでも感染状況が落ち着いているわけではなく、毎日のように体調が悪化して救急搬送される患者がいるといいます。感染疑いの患者搬送は救急隊が感染防御の準備をして出動する必要があり、次々と寄せられる要請に救急車のフル稼働が続いているのだそうです。
こうした中、延岡市医師会はお盆期間後の感染者急増に備え、市内病院が新型コロナ患者を受け入れるベッドの空き状況を登録するシステムを急ぎ構築しました。協力医療機関は順調に増えていて、入院調整に当たっている佐藤医師は「空床確認できるのは非常にありがたく、患者の受け入れをお願いしやすくなった」と話しています。
新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行する前は、感染患者の入院が一部医療機関に集中したことが非常に大きな負担となっていました。このため、病院同士の円滑な協力で成り立つ「延岡方式」とも言える同システムには期待が寄せられています。
◇積極的な抗ウイルス剤治療が効果
佐藤医師によると、延岡市では全国に先駆ける形で、新型コロナ患者の治療に抗ウイルス剤を積極的に用いており、入院や重症化を抑えることに成功しているのだといいます。
新型コロナであっても症状が重くなければ解熱剤のみを処方する病院が大半ですが、高齢者などは在宅療養中に容体が急変する場合が多く、延岡ではあらかじめ抗ウイルス剤で体内のウイルスを減退させておくことで重症化を防いでいるのだそうです。
市内には抗ウイルス剤の効果に理解を示す医療機関も増えて、必要な薬は薬局を含め余裕を持たせて備蓄していますが、他市町村はまだそうした状況にはなく、宮崎市では不足に陥ったといいます。
◇新たな系統のウイルス主流に
新たな情報として、海外ではオミクロン株のXBB・1・9・2から派生した「EG・5(俗称エリス)」という系統のウイルスが感染の主流となってきており、WHO(世界保健機関)が9日付で「注目すべき変異株(VOI)」に指定しました。
これまでの知見として、ほかの株よりも免疫回避性が高く、感染力、重症化率も高い可能性があり、すでに欧米やアジアで感染者、入院患者が増加しています。
米国全体では入院患者が6月に比べて40%増加し、このうちニューヨークではこの1週間で感染者数が55%(9千人)、入院患者が22%、重傷者も増加傾向にあるといいます。死亡率に大きな変化は見られていません。
県内でも先週からEG・5の分離検出が可能になり、さかのぼって検体を調べたところ、すでに第26週(6月27日〜7月3日)に出現し、32週(今月7〜13日)には全体の23%を占めました。
専門家は国内でもこの冬の主流株になる可能性が高いと指摘していますが、現在接種が進められている2価ワクチン、来月開始のXBB系統対応1価ワクチンも一定の感染予防効果と高い重症化予防効果があるといいます。
◇迷ったら電話相談
延岡市では医療機関の受診に関する相談や療養中に体調が急変して対処に迷う場合などは県新型コロナ感染症相談窓口(筍娃坑牽機Γ沓検Γ毅僑沓亜■横柑間対応)に連絡するよう呼び掛けています。その他新型コロナ関連の相談は市のなんでも総合相談センター(箟箍20・7105、毎日午前9時〜午後4時)でも受け付けています。