本紙掲載日:2023-08-28
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早朝の延岡駅−笑顔で見送り

鐘を鳴らして見送る参加者(27日朝、延岡駅)
記念写真などを撮って楽しむ家族ら(同)

ななつ星−運行開始10周年企画

◆未来へ、出発の鐘

 JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が運行開始10周年を迎えるのに合わせ、鐘を鳴らして乗客を見送る「未来へつなごう!九州一周〃出発の鐘〃リレー」が27日、延岡駅であった。早朝にもかかわらず約100人が来場。笑顔で送り出した。

 10月15日に運行開始から10周年を迎えるななつ星は、開始時から変わらず、鐘の音を合図に博多駅を出発している。今回、節目を迎える喜びを九州全体で共有しようと、2カ月かけて各地の駅に来場した人が出発の鐘を鳴らす企画を用意。県内では他に、えびの、高原、三股、南宮崎の各駅で24日に行われた。

 午前7時47分の出発時刻前には、70個の鐘が足りないほどの人がホーム内にあふれ、車両の前で写真撮影を楽しんだり、熱心に外観を見学したりしていた。出発時にはゆっくりと駅を離れる車両に向かい、鐘や各自が持参した旗を振って、盛大に見送った。

 電車が好きで、朝5時半に起きて母親と訪れた恒富町の鮴光希さん(6)は、間近で見送れたことに興奮気味で、「乗ってみたい」と目を輝かせていた。

 この日の様子は特別映像にまとめられ、記念出発式の際に使われるといい、JR九州の担当者は「まさかこんなに来ていただけるとは。非常に盛り上がったし、ありがたい」と話していた。

 延岡駅では昨年9月から、1泊2日の九州周遊コースが毎週日曜の早朝に到着。車内で提供される朝食休憩のため、約1時間停車している。駅前複合施設エンクロスは物産コーナーのみ特別開館。品ぞろえを増やすなど対応し、県北の産物が喜ばれているという。

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