本紙掲載日:2023-08-28
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26年度完成、利用開始目指す-延岡市

南部地域子育て支援施設の建設候補地に選ばれた市営住宅の一ケ岡D団地

南部地域子育て支援施設建設候補地・一ケ岡D団地

◆9月にワークショップ、より具体化へ

 延岡市が整備を計画している「南部地域子育て支援施設」の第1回建設検討委員会(委員長・松原由美九州保健福祉大学社会福祉学部講師、15人)が24日、市役所で開かれ、一ケ岡D団地(南一ケ岡3丁目)を建設候補地に選んだ。2026年度の完成、利用開始を目指す。

 市南部地域(伊形、一ケ岡、土々呂地区)には子育て支援センターや児童館がなく、市は関係機関・団体、地域の保護者代表、有識者による検討委を立ち上げ、幅広い親子が利用できる新たな拠点の整備を目指している。

 建設候補地について市は、施設規模を考慮すると現在進めている一ケ岡地区の市営住宅集約化事業で生じる跡地を活用するのが妥当として、対象の4団地を提示。委員からも異論はなく、各団地の交通・生活利便性や災害危険度(土砂災害、津波浸水)、見込まれる整備費などから、一ケ岡小学校に近いD団地を選定した。

 D団地は現在、北街区(1万4500平方メートル)と南街区(8950平方メートル)があり、事業ではE団地(南一ケ岡6丁目)を集約して最大152戸の木造2階建てに建て替える計画。建て替え用地は約3万6000平方メートルを確保し、子育て支援施設は敷地内の余剰地に整備することを見込んでいる。

 子育て支援施設は建て床面積600平方メートル程度で、別に広場などを設ける想定。事前アンケートでは乳幼児から高校生程度まで親子で、土日・祝日を含め早朝、夜間を含む一時預かりや病児・病後児保育、雨でも遊べる空間や遊具など、高い期待が寄せられており、9月に住民らを対象としたワークショップを開いて、より具体化する。

 その結果を持ち寄り、来年3月末までに3回の検討委を開催。専門知識を有するアドバイザーも公募して施設の機能や規模も設定する。また、一ケ岡地区が国から指定されている脱炭素先行地域としての目標も達成する施設づくりを目指す。

 検討委員会では小泉智明担当副市長が各委員へ委嘱状を手渡し、「市営住宅の跡地活用や脱炭素、津波対策など、さまざまな観点から皆さんの声を頂き、本市が掲げる『子育てするなら延岡へ』の実現を目指したい」と力を込めた。

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