本紙掲載日:2023-08-28
(2面)

工事現場の安全対策点検−延岡地区建設業協会

労基署と合同パトロール

 延岡地区建設業協会(木村健一会長)は23日、延岡労働基準監督署と合同で工事現場の安全パトロールを行った。同協会理事や安全委員会のメンバー、労基署の職員合わせて10人が参加。2班に分かれ、管内の工事現場7カ所を回った。

 パトロールは作業中の事故防止を目的に毎年、盆前後と年末の2回実施している。

 愛宕町の延岡建設会館であった出発式で、延岡労基署の田邊圭安全衛生課長が死亡災害発生状況について説明。昨年度発生した18件のうち、重機が絡む事故が多く、県北では路肩から転落する死亡事故が立て続けに起きたとして、「路肩作業での安全確保を確認して」と呼び掛け、崖に面して作業道をつくる際はスペースを設けるようにするなど指導の徹底を要請した。

 また、今年度はすでに5件の死亡事故が発生しており、そのうち1件が、日之影町で6月に発生した災害復興工事現場での事故だった。今後、災害復旧作業が各地で進むことが考えられることから、設計、施工段階から地山の状況を確認し、安全を確保しておく必要性を訴えた。

 この後、2班に分かれて富美山町の雨水ポンプ場設置工事や大貫町の県体育館舗装工事などを巡回。設置してある看板が法律に沿ったものであるかや、使用している重機の状況、工事中の作業員との意思疎通の方法、熱中症予防などを実際に見たり、聞き取ったりして細かく点検していた。

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