本紙掲載日:2023-08-29
(7面)

協力しながら英語で議論、発表

挑戦する意欲育む−延岡

 英語のスキルアップとともに国内外で役立つ考え方を身に付ける「英語モチベーションアッププログラム」は17〜19日、延岡市のカルチャープラザのべおか多目的ホールであった。延岡こども未来創造機構による中高生対象事業のメインプログラムで、教育事業を行う活育財団と連携し、3日間にわたって開催。中高生22人が参加した。

 活育財団の町田来稀さんら3人が講師を務め、ALT(外国語指導助手)3人が参加者をサポートした。

 参加者同士の協力が必要なミニゲームなどを入り口として「英語でのコミュニケーション」や「失敗を恐れずに何度も挑戦する習慣」を身に付けることを学習。グループごとに行うディスカッションでは、3日間共通のテーマとして「これからの世界に必要なこと」を設定し、各グループで「何が必要か」を決め、最終日に全員の前でプレゼンテーションをすることが発表された。

 講師やALTからアドバイスを受けながら、話し合いを重ねたグループの中には「一人一人が目標やモチベーションを持ち、維持することが必要で、そのためには『ライバル』と高め合うことが大事」という意見を劇にして発表する組もあり、形式にとらわれない工夫が見られた。

 プログラムの終わりには、自分の名前を書いた「コンプリメントシート」と呼ばれる紙を背中に貼り、互いに尊敬したことや感謝を文字にして伝え合う時間が設けられた。「書いてくれてありがとう。私にも書かせて」と、別れを惜しみつつも笑顔で全日程を終えた。

 岩切心さん(岡富中1年)は「グループでの活動で、協力の大切さと失敗を恐れないことを学んだ。最初は外国の人と話すのが怖かったけど、ジェスチャーや単語でも伝わる事が分かった」と話した。

 英語でプレゼンテーションをした土本香凜さん(延岡高2年)は「最初はどう正確に伝えるかを考えていたが、ALTの方のアドバイスで劇をした。英語と一緒にコミュニケーション力を鍛えることができたし、英語がもっと好きになった」と、3日間を振り返った。

 9月からは、同プログラム参加者を対象とした「フォローアッププログラム」が予定されており、月1回の対面ワークショップと月8回のオンライン英会話講座を行うという。

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