１２組２９人がはつらつと

プラチナ世代ファッションショー

　高齢者の笑顔と着こなしにスポットライトを当てた「プラチナ世代のファッションショー」が２７日、日向市のイオン日向店であり、同市と門川町の高齢者１２組２９人がはつらつとレッドカーペットに立った。

　化粧を通して心を癒やし、健康寿命の延伸などに取り組んでいる日本化粧療法レクレーション協会の理事長、峯久美子さん（６６）＝同町＝が企画。出演者は同協会会員に化粧をほどこしてもらい、自分の人生を表した服や自分が好きな服を着て出番を待った。

　このうち、編み物教室を営む永田富子さん（９８）＝同町加草＝は８４〜９２歳の生徒３人と一緒に、手作りのサマーニットを着て登場。レッドカーペットが敷かれたランウェイをゆっくりと歩き、「冥土の土産ができました。思い残すことはありません」と笑顔を見せた。

　実は峯さん、２年前に脳こうそくを発症し一時、半身まひの状態に陥った。身体のリハビリテーションと併せて、これまで普及する側だった化粧療法を、受ける側として自分のために続けたところ状態は回復。化粧療法の力を改めて感じたという。

　「自分自身の復帰戦でもあった」という今回のファッションショー。「人はどれだけ年齢を重ねても自分を表現することができるし、輝くことができる。今回はそのきっかけづくり。プラチナ世代の後輩として、お役に立てて本当に良かった」と話した。