本紙掲載日:2023-08-30
(3面)

インボイス開始前に効率化学ぶ

業務効率化に向けたシステム活用を体験する参加者

センコービジネスサポート−無料体験セミナー

 インボイス制度と改正電子帳簿保存法の本格的なスタートを前に、中小企業などの業務効率化を支援しようと、延岡市のセンコービジネスサポート(天下町)はこのほど、野口遵記念館で無料の体験型セミナーを実施した。

 センコービジネスサポートが代理店を務めるラクス(本社・東京)のクラウド型経費精算システム「楽楽精算」「楽楽明細」を紹介。事業所から参加した経理担当者らは同社職員の指導で、領収書をスマートフォン撮影すれば記録・保存すべき情報が自動入力され、経費精算ともひも付けできるなどの便利な機能を体験した。

 このうち出張精算の入力体験では、出張先と出張期間を入力して、システム内蔵の乗り換え案内機能からどの電車に乗ったかを選択。交通系ICカードとも連動しており、タクシー料金や宿泊料、土産代のレシートを含め、スマホで読み込むだけで自動入力されるなど大幅な省力化につながることを実感していた。

 ラクス社によると、今年10月からインボイス制度が導入されると、受領した適格請求書の記載内容が十分か、取引先が適格請求書発行事業者かどうかなどの確認。消費税額の計算、適格請求書発行事業者以外との取引の経過措置対応など、これまでにない業務の負担が生じることが見込まれるという。

 また、改正電子帳簿保存法では来年1月から、インターネット上で受け取った領収書などはデータのまま保管することが義務づけられる。同社のシステムを活用すれば、従業員数100人の試算で900時間近い業務削減効果があるとして、センコービジネスサポートは導入に向けての相談に応じている。

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