本紙掲載日:2023-08-31
(3面)

9月1日からオンライン学習支援−延岡市教委

熊野江小に設けられた専用スタジオから学習支援員が配信する

熊野江小から配信−空き教室に専用スタジオ

◆顔出しせずにチャットでも

 延岡市教委は2学期がスタートするあす、不登校の中学生を対象としたオンライン学習支援を始める。学びを再開、継続させ、社会とつながることが目的。県内では初の取り組みで、学校長の判断だが、基本的には「出席扱い」にするという。

 オンライン学習支援は、市教委が運営する適応指導教室「オアシス教室」や、フリースクール等にも通うことができていない生徒が主な対象。熊野江小学校の空き教室に用意した専用のスタジオから配信し、元中学校校長の学習支援員2人が、支援に当たる。

 在籍する学校から転校することなく参加でき、学校から1人1台貸与されているタブレット端末を使い学習。学習ソフトキュビナを用いて自分の学力に応じて学ぶセルフタイムや、NHKや文科省が出している動画教材の視聴、画面越しの社会科見学などを行うオンラインタイムなどがある。

 今年度は月、水、金の週3回、午前のみでスタートし、生徒の反応を見ながら内容や時間などを検討していく。抵抗を感じる生徒もいることから、顔や声は出さずにチャットでのやり取りで参加が可能という。

 支援員の佐藤欣幸さん(61)は「まずは参加してくれるようになることが目標。私たち大人と関わることで家にいながらも外とのつながりができ、生徒にとっての励みになれば」と話した。

 市教委によると、中学1〜3年生の9人(31日現在)が受講を予定。来年度からは小学生にも対象を広げる方向で検討している。

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