本紙掲載日:2023-09-01
(2面)

優良工事−模範的な取り組み表彰

知事賞を受賞した建設業者の代表者ら

知事賞旭建設と清本鉄工含むJV

 工事成績が優秀で、他の模範となる取り組みを行った建設業者をたたえる2023年度県優良工事表彰式は8月28日、県庁であり、県北関係では日向市の旭建設、延岡市の清本鉄工を含む特定建設工事共同企業体(特定JV)が知事賞に選ばれ、河野知事から賞状を受け取った。

 表彰は、建設産業全体の意欲向上を目的として県が2010年度に創設。県環境森林部、農政水産部、県土整備部が所管する工事から優良工事を選び、知事賞、部長賞、発注機関長賞を贈っている。

 選考については、平均点以上の工事成績を収めたことに加え、地元住民との関係構築や十分な安全、環境対策に取り組み、住民や現場作業員らの喜びや感謝につながったかどうかなどが基準となっている。

 2年連続で知事賞を受賞した旭建設は、椎葉村の「鹿野遊谷川砂防堰堤(えんてい)工事」を実施。2次災害のリスク回避が求められる中、遠隔操作とICT技術によって無人化施工し、安全確保に努めた。訪問者への説明に3Dプリンターで作った模型を活用し、土木技術の魅力発信も行った。

 清本鉄工と横河NS(東京都)の特定JVは、延岡市北方町の「国道218号干支(えと)大橋耐震補強工事」を実施。現道を開放しながらも、道路とアーチ部が交わる「ブレーキトラス」の改修を国内で初めて達成するなど、約2年の工事を無事故で完了させた。延岡工業高校の生徒を対象にした見学会も開き、担い手育成にも貢献した。

 受賞に際し、旭建設の河野義博土木部長は「こういう賞は県内業者の励みになる。憧れられる業界になるよう一層、努力したい」、清本鉄工の清本邦夫社長は「社会インフラを支えるものとして人材確保や技術の継承、発展にさらに取り組みたい」と話した。

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