本紙掲載日:2023-09-02
(3面)

MFマテリアル設立

富士チタン工業など3社

 電子部品材料のチタン酸バリウムを製造、販売する「MFマテリアル株式会社」(野喜日出雄代表取締役社長)が1日、延岡市天下町で始動した。

 富士チタン工業(本社大阪府、野喜日出雄代表取締役社長)と親会社の石原産業(本社大阪府、盒怯冤座緝充萃役社長)、取引企業の村田製作所(本社京都府、中島規巨代表取締役社長)が同日付で設立した合弁会社。

 富士チタン工業の延岡工場に本社機能を設け、同工場と日向市の日向工場の事業を承継し、社長は野喜氏が兼務する。

 設立記念式典には、同社社員や延岡市などから約70人が出席。野喜社長は「市場への追従性を高め、成長していきたい。地域の皆さんにより喜んでもらえる企業になっていかなければならない」とあいさつ。

 来賓の読谷山洋司市長は「延岡にはものづくり、製造業の文化が蓄積されている。これまで培われてきた技術、ネットワークで世界に一層羽ばたかれることに期待している」と祝辞を述べた。最後に野喜社長や読谷山市長らがテープカットを行い、新会社の門出を喜んだ。

 チタン酸バリウムは、電子機器に使う積層セラミックコンデンサ(MLCC)の材料。3社はMFマテリアル設立で、IT産業や自動車の電装化、通信機器の発達で高まる需要への対応を図る。

 富士チタンによると、同社延岡・日向工場の従業員約230人は、MFマテリアルに出向という形で雇用が継続される。また、1年後をめどに本社敷地内で延岡第2工場の着工および2027年春の竣工(しゅんこう)を予定しており、同年までに地元採用を中心とした従業員約50人の増員を図るという。

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