本紙掲載日:2023-09-04
(3面)

農と食を結ぶシンポジウム

生産者と交流する来場者(8月27日、日向市の日知屋公民館)

日向で事例発表など

 農と食の在り方について考える「農と食を結ぶシンポジウム」が8月27日、日向市日知屋公民館であった。生産者や農家と消費者のパイプ役、不登校の支援活動団体などから5人が登壇。農と食、人と自然の結びつきについて考えた。

 延岡市北浦町で無農薬農法に取り組む松原学さん(まなぶ農園)が、安全安心な食材を生産する農家とその消費者を結ぶことなどを目的に開催。会場には約40人が訪れた。

 松原さんは2012年、福岡県から北浦町に帰郷し新規就農。農園を運営する傍ら、地域の小学生らを対象に米作りやニワトリの産卵見学などの体験活動を行っている。

 子どもたちに「『働く』は『人』と『動く』からできている。人が人として動くことが真の意味。人として動くから感謝が生まれ、地域が豊かになる」と伝えているという。

 延岡市北川町の長友武洋さん(きたがわ川岸自然農園代表)は、栽培しているイネ科の「真菰(マコモ)」について紹介した。

 マコモは、出雲大社のしめ縄や、お盆の供え物の下に敷くゴザに使われるなど、日本人の暮らしに深く関わってきた植物。食べることもでき、茎を天ぷらにしたり、粉末にして洋菓子で使用されたりしている。「マコモの素晴らしさを知ってほしい」と呼び掛けた。

 会場では即売会もあり、来場者は生産者の話を聞きながら生産物や加工品を買い求めていた。

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