本紙掲載日:2023-09-06
(9面)

音楽に触れ、心弾ませる

子どもたちは平岡さん(左)からファイフの指導を受けた
姫野さん(中央)が竹楽器を作る様子に興味津々の子どもたち(提供写真)

風と土の学校でミュージックワーク・延岡

 のべおか風と土の学校(江原トネ子代表)は8月24〜26日、延岡市上三輪町の風と土の学校ロッジで、ミュージックワークを開いた。

 音楽に触れる楽しさを子どもたちに知ってほしいと初めて開催。講師は、日本フルート協会理事で大阪音楽大学非常勤講師を務め、関西を中心に活動しているフルート奏者、平岡洋子さん(63)=大阪府=。子どもたちが音楽を「知る・創る・楽しむ」ことをコンセプトにプログラムを用意した。

 最終日は、19人の小中学生が参加し、ファイフと呼ばれるフルートに似た横笛の楽器と水を入れた瓶、フルートで「翼をください」を合奏した。

 子どもたちは同日夜に同所で開催される風土夏まつりで披露するため、25日から練習を始め、本番に向けて繰り返し演奏。ファイフを吹く子どもたちは平岡さんから押さえる穴や息の入れ方などの指導を受け、徐々に上達していった。

 フルートと瓶を担当する子どもたちもそれぞれリズムなどを確認しながら練習。最後には全員で合奏し、それぞれの楽器のきれいな音色を響かせた。

 また、初日には歌を中心とした音感教育や、のべおか風と土の学校スタッフの父親である姫野富美雄さん(74)=門川町=による竹楽器作りもあり、子どもたちは3日間を通して音楽を楽しんだ。

 ファイフを演奏した今村優奈さん(11)=延岡市北方町=は「たくさん息を吹くため疲れたが、きれいな音が出てうれしかった」と話していた。

 平岡さんは「音楽は必要不可欠で、どんな薬よりも心に効く。音楽の力が子どもたちの心を弾ませ、子どもたちは音楽にのめり込んでいた」、江原代表(69)は「子どもたちは音楽を通していろいろな人と交流することができていた。また、音楽に対する気持ちも高まっているのが伝わってきた」と振り返った。

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