本紙掲載日:2023-09-11
(2面)

寸劇・体操交え楽しく指導

五ケ瀬町の波帰生活改善センターで開かれた「高齢者交通教室」(5日)
手足の体操を楽しむ参加者たち

高千穂地区・高齢者向け交通安全教室

 高齢者の安心安全な暮らしを実現しようと、高千穂地区交通安全協会(佐藤定会長)は「高齢者交通教室」を開いている。交通安全指導員が管内の社会福祉協議会やサテライトデイサービスを一巡する年間事業で、寸劇や体操を交えた愉快な指導が好評。5日は五ケ瀬町鞍岡の波帰生活改善センターであり、地元のいきいきサロンを利用する70〜90代6人が参加して楽しみながら安全意識を高めた。

◆詐欺被害防止も−

 この日はまず、指導員の甲斐千恵子さんと藤原朱里さんが小道具やメークで高齢者に扮(ふん)し、寸劇を披露。道路横断の仕方や反射材の重要性、悪徳商法への対処法などをアドリブ満載で実演し、心をつかんだ。

 資料を配り、交通ルールや制限運転の概要、免許証返納のメリットなどを説明。75歳以上のドライバーには免許更新期間に青色のはがきが届き、認知機能検査を受検する必要があることなどを伝え、高齢者交通安全5則の「まみむめも」として、待つ(安全が十分に確認できるまで待つ)▽見る(周囲の状況を見る)▽無理をせず止まる(交差点では無理をせず止まる)▽目立つ(反射材用品を着用して目立つ)▽もっと知る(自分の身体機能の変化をもっと知る)の徹底を呼び掛けた。

 最後に、フォークダンスの曲として知られる「マイム・マイム」に合わせて手足の体操を行い、体がとっさに動くよう、日常的実践を勧めた。

 最年長の松本ナツエさん(90)=同町鞍岡=は「思い切り笑わせてくれるので毎年、楽しみにしています。年を重ねると悪徳商法の標的になったり小さな段差で転んだりするので、教えてもらった内容をしっかり覚えておきます」とにっこり。

 全体指導を担当した藤原さんは「毎回とても喜んでいただけるのでやりがいがある。交通事故や詐欺被害などに遭わないよう、少しでもお役立ていただけたらうれしい」と話した。

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