本紙掲載日:2023-09-11
(8面)

豊かな色彩の書画36点

18日までギャラリーかわなかで開かれている伊藤一樹さんの個展「心の書画展」

18日まで延岡−ギャラリーかわなか

◆伊藤一樹さん(岐阜県在住)の作品展

 延岡市伊達町のギャラリーかわなか(川中啓二代表)は18日まで、岐阜県在住の書画家・伊藤一樹さんの作品展「心の書画展」を開いている。入場無料。開場は午前10時〜午後6時。

 伊藤さんは愛知県出身。2008年に独学で書画の道を歩み始めた。数年前に重度のパニック障害を発症するも、作品を描くことと家族の支えで快方に向かい、以来、作風がより鮮やかな色彩を用いるものへと変化。「優しさと力強さが共存する書画」と高い評価を得る現在も独自の世界観を探求し続けている。

 九州での展示は初めてという同展には、墨とアクリル絵の具を掛け合わせた豊かな色彩の36点が並ぶ。サイズは作品によってさまざまで、竜や観音、鳳凰(ほうおう)などモチーフによって自由に使い分けている。

 伊藤さん自身が「同じようなものは二度と描けない」と語る作品「鳳凰」は、墨の黒と絵の具の赤で大胆に彩り、羽を一枚ずつ繊細に描き上げた。鳳凰の体は円を描くように表現されており、禅における書画の一つ「円相」を思わせる。

 16、17日午後2時からは、伊藤さんが同ギャラリーを訪れ、作品に込めた思いやこれまでの制作活動などについて話す予定。予約は不要で定員は20人。

 「(伊藤さんは)これからさらに人気が高まってくる先生です。勇気づけられるような作品ばかりで、見る人の心にストレートに入ってきます」と川中代表。「作品には伊藤先生の言葉が記されているものもあり、前向きな気持ちにさせてくれます。ぜひこの機会にご覧ください」と来場を呼び掛けている。

 問い合わせは同ギャラリー(箟箍32・4036)まで。

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